河瀬直美監督の最新作『Vision』に出演するEXILE、三代目J Soul Brothersの岩田剛典さんが、本作に主演するフランス出身の大女優ジュリエット・ビノシュさんから絶賛されているそうな・・・。
映画好きの私としては印象深いビッグネームで、日本で知られるようになった頃からほとんどの出演作品を拝見している女優さんであります。
でも、岩田剛典さんのファンの中には、もしかしたら、
「誰、それ?」
なんて方もおられるかもしれません。
そこで、ざっくりですがジュリエット・ビノシュさんのプロフィールと、おすすめの出演作品をご紹介してみようと思いますよ♪
ジュリエット・ビノシュのプロフィール
まずはWikipedia大先生を参考に、ジュリエット・ビノシュさんのプロフィールをまとめておきます。
名前: ジュリエット・ビノシュ
本名: Juliette Stalens Binoche
出身: フランス パリ12区
生年月日: 1964年3月9日 53歳(2018年1月現在)
フランス人の父親とポーランド人の母親の間に生まれたジュリエット・ビノシュさん。
父親のジャン=マリ・ビノシュは、彫刻家であり俳優であり演出家でもあるという多彩な人物。
母親のモニーク・スタレンスも女優として活動していました。
ただ、両親はジュリエット・ビノシュさんが4歳のときに離婚・・・。
幼少の頃は両親双方の家とカトリック系の寄宿学校を行き来していたそうです。
そんな両親の影響もあったのか、それとも遺伝的な気質なのか、パリの芸術高校に進んだ後に、フランス国立高等演劇学校(CNSAD セー・エヌ・エス・アー・デー)で学んでいます。
初めて出演した映画は1983年の『Liberty Bell』という作品。
その後、1985年の『ゴダールのマリア』や『ランデヴー』に主演するなどして、フランス国内で人気を得ました。
ジュリエット・ビノシュの受賞&ノミネート履歴
ジュリエット・ビノシュさんの受賞歴とノミネート歴を年代順にまとめてみました。
① 1985年「ランデヴー」
ロミー・シュナイダー賞
セザール賞主演女優賞(ノミネート)
② 1986年「汚れた血」
シュザンヌ・ビアンケッティ賞
③ 1991年「ポンヌフの恋人」
ヨーロッパ映画賞 主演女優賞
④ 1993年「トリコロール/青の愛」
ヴェネチア国際映画祭 女優賞
セザール賞 主演女優賞
⑤ 1996年「イングリッシュ・ペイシェント」
ベルリン国際映画祭銀熊賞(女優賞)
アカデミー助演女優賞
英国アカデミー賞 助演女優賞
ヨーロッパ映画賞 女優賞
⑥ 2000年「ショコラ」
アカデミー主演女優賞(ノミネート)
⑦ 2010年「トスカーナの贋作」
カンヌ国際映画祭 女優賞
「トリコロール/青の愛」のヴェネチア、「イングリッシュ・ペイシェント」のベルリン、「トスカーナの贋作」のカンヌで女優賞を受賞したことで、世界三大映画祭すべての女優賞を受賞したことになります。
おすすめのジュリエット・ビノシュ出演作品
以下、独断と偏見でジュリエット・ビノシュさんの出演した作品を一部だけ選りすぐってみたいと思います。
ジュリエット・ビノシュの作品として人気の高いのが、2000年の「ショコラ」。
忘れてはならないのが、ジュリエット・ビノシュの名を世界に広めるきっかけになった作品が、1986年の「汚れた血」。
「汚れた血」でブレイクしたジュリエット・ビノシュが、初めて出演したアメリカ映画が、ダニエル・デイ=ルイスと共演した1988年の「存在の耐えられない軽さ」。
純真な田舎育ちの娘役を、切なくも美しく演じています。
1991年の「ポンヌフの恋人」は、個人的にかなり衝撃を受けた作品。
「汚れた血」のレオス・カラックス監督による、切なくも妙にロマンチックな物語で、オープニングのバイオリンの音色とともに走り出すカメラワークが印象的です。
また、個人的には、名匠ルイ・マル監督による泥沼劇、1992年の「ダメージ」でのジュリエット・ビノシュの演技も印象深いものがあります。
ストーリーとしては目を覆いたくなるような背徳感に溢れた内容だけど、ジェレミー・アイアンズとの共演は実にハマっている気がします。
国内で流通しているDVDは版権が切れたり移ったりで、市場には中古のものが目立ちます。
テレビでは放映しづらい内容の作品が多いし、再リリースしてもあまり売れないと思われているのかな・・・?
でも、河瀬直美監督の『Vision』がヒットしたり、また何かしらの賞を受賞して注目されれば、ジュリエット・ビノシュさんにもスポットが当たることでしょうね。
岩田さんのファンの目にも留まることだろうし♪