2007年6月に刊行された小坂流加さんの「余命10年」が2022年に映画化されましたね。本作は主人公である「茉莉」が難病を患い、残された時間を大切に精一杯生きる様がとても切ないとSNSを中心に話題となりました。今回はそんなベストセラーの「余命10年」が小松奈々さん、坂口健太郎さん主演により実写化されたので、余命10年のあらすじやキャストについて詳しく紹介していきます。
余命10年 あらすじ
主人公である「茉莉」が20歳で不治の病にかかり、難病を患い余命があと10年だと宣告されてしまいます。生きることに執着しないように決めていましたが、かつて同級生だった「和人」に出会い、徐々に気持ちも変化していきました。自らが病に侵されていることを隠して、どこにでもいる男女のように和人と楽しい時を重ねてしまう茉莉。残された時間を大切に精一杯生きる様がとても切ないとSNSを中心に話題となりました。
キャスト
- 高林茉莉:小松菜奈
- 真部和人:坂口健太郎
- 富田タケル:山田裕貴
- 藤崎沙苗:奈緒
- 三浦アキラ:井口理
- 高林桔梗:黒木華
- 平田:田中哲司
- 高林百合子:原日出子
- 梶原玄:リリー・フランキー
主題歌
主題歌はRADWIMPSが「うるうびと」を書き下ろしました。歌詞には和人の想いが反映され、「歌詞が切ない」、「泣ける」と話題になっていました。
映画を観た方の口コミ
映画は小松奈々さん、坂口健太郎さんの演技力に惹き込まれた方が多かったようです。
- 2人の自然体な演技と演出がとても良かった
- 生きることや命の重さを感じた
といった切ない気持ちになるという口コミが多かったです。切なくて泣けるだけではなく、「命」について深く考えさせられる作品になっています。
原作「余命10年」
ここでは、原作者である「小坂流加」さんについて紹介していきます。
小坂 流加さんのプロフィール
- 生年月日:1978年7月4日
- 出身地:静岡県三島市
『余命10年』
映画「余命10年」の原作は小坂流加さんによる同名小説です。「切なすぎる恋愛小説」としてSNSを中心に話題となりました。原作者の小坂流加さんは、大学卒業後に主人公と同じ「原発性肺高血圧症」を発症しています。闘病しながらも執筆活動を続け、「余命10年」を文芸社に自費出版として持ち込んだところ、書籍化が決定し念願の小説家デビューを果たしました。しかし、小坂さんは、本作の文庫版編集が終了した直後に病状が悪化し、刊行を見ることなく2017年2月に38歳の若さでこの世を去りました。「余命10年」はフィクションとなっていますが、作者が主人公と同じ疾患を患っていたため、実際に経験したことや心情が重なっている部分も多いのではないでしょうか。読者から多くの感動の声が寄せられ「余命10年」発行部数は80万部を突破しています。
『生きてさえいれば』
本作は小坂さんが逝去した約半年後に愛用のパソコンに残されていた原稿を家族が発見しました。文芸社編集部に託し、2018年に刊行されています。発行部数累計は25万部を突破しています。
主人公の病気である原発性肺高血圧症とは
「原発性肺高血圧症」とは心臓から肺へ血液を送る肺動脈の血圧が上昇する病気です。これにより心臓に大きな負担がかかり、身体を動かしたときに息切れや動悸などが現れ始めます。最終的には心不全などにも繋がり、死亡するケースが多いと言われています。自覚症状が出たときにはすでに病気が進行していることも多く、発見してから数年で亡くなる可能性もあります。
動画配信サービス
「余命10年」は2022年3月4日に公開され、上映期間は終了しています。そのため、以下動画配信サービスで視聴できます。
- Amazonプライム
- U-NEXT
- Hulu
電子書籍
電子書籍は以下のサイトで読むことができます。
- 楽天Kobo
- Amazon「Kindle」
- 紀伊国屋書店
まとめ
「余命10年」は残された時間の大切さ、命の重さについて改めて考えさせられる作品となっています。実際に主人公と同じ疾患を患っているため、作品にリアリティがあり惹き込まれます。作品を通して小坂さんが伝えたかった想いを感じるのではないでしょうか。また、主人公である小松奈々さん、坂口健太郎さんの演技がさらに感動をよんでいるようです。切ない恋愛映画の枠を超えた作品になっているので、気になった方はぜひ観てみて下さいね。