大阪のMBS毎日放送が2016年4月6日に放送した「ちちんぷいぷい」。
日本一厳しいと言われる新入社員研修の様子を特集したところ、視聴者からは非難の声が続々と寄せられたそうです。
「どう見ても洗脳」
「完全にカルト教団で恐い」
そんな印象を与えてしまう新人研修って、どんな意味があるんでしょうね?
「社員教育のアイウィル」とはどんな会社?
毎日放送が取材したのは、京都府左京区のセミナーハウス。
ここでは”病院などで売店を運営する会社”の新人4人の研修が行われていました。
その研修というのが「日本一厳しい」と評されるほどの内容なんですね。
で、この研修の実施を請け負っているのが「社員教育のアイウィル」という会社です。
そうなんです。請負なんですよ。自社独自の研修ってわけではないんです。
そこで気になるのが、この「アイウィル」なる会社がどんな会社なのか?ってこと・・・。
ホームページにはこんな文言があります。
“学生気分を絶ち切り、企業人の第一歩を踏み出させる”
なるほど・・・新入社員に社会人としての考え方を叩き込むってことなのかな・・・?
すると、同じくホームページ上に「社員教育の理念」として書かれた、次のような記述を見つけました。
会社は闘争する組織です。
闘争する組織としての会社は、命令と報告というコミュニケーションによってひとつの意志をもった存在となり、その意志は社員の忠誠心によってより強化されます。
だそうですよ・・・。
「会社は闘争する組織」ってのは、ちょっと引っかかりを感じますが置いとくとしましょう。
それ以外の文言は、理想的な組織という観点からは当然と言えば当然だと思うんですが、こうしてあらためて言われちゃうと、なんかムッとしますね (´-_-`)
こんな理念のもとに啓発された社員ばかりって、経営する側からは喜ばしいことかもしれません。
でも、そんな会社で働きたいか?って訊かれたたら、私は絶対にイヤですね。
自分の個性を押さえつけて忠実なマシーンにでもなれって言われているようで・・・。
社員個々の向上心は保たれるんでしょうかね?
商品開発とかアイデアが生み出される障害にはならないのかな?
そもそも、何がイヤって、「自分の会社の社員の教育を他社に委託する」っていう姿勢に釈然としないものを感じます。
社員って会社の宝、いちばん大切な構成要素なんじゃないんでしょうか?
その会社ならではの教育方針とか理念とかって持ってないんでしょうか?
そういったものを差し置いてまで、大切な社員の教育を他人に任せる理由って何なんでしょうかね?
ここで言うアイウィルの社員教育理念が、自社の理念とマッチしたってこと?
それとも任せちゃった方が経費的にも時間的にも楽だから?
どう転んでも私には理解できないと思いますわ (。´・_・`。)?
社員の意識を高めるためにするべきことって、ちょっと意味が違うような気がするんですけど、これって古い考え方なんでしょうか・・・?