ケストレルのギターがIbanezに似てる?ファンから残念の声!

 

仙台市のエレキギターメーカー「セッショナブル」から発表された新ブランド「ケストレル」が、新作ギターのプロトタイプを発表しましたよ。

 

フェラーリ・エンツォのデザイナー奥山清行氏がデザインした入魂の作品!

ですが、ネット上のギターフリークからは少々気がかりなコメントが多いようですね・・・。

 

 

「Questrel(ケストレル)」とは?

仙台市に拠点を置く、国産エレキギター製造販売会社セッショナブル。

このほど3月12日に女川町にギター工房「グライド・ガレージ」をオープンしました。

 

この工房の新ブランドの名前こそが「Questrel(ケストレル)」です。

 

Questrelというのは、チョウゲンボウ(長元坊)という鳥の英語名で、小柄なハヤブサの仲間のことですね。

 

Questrelimage

 

タカとかハヤブサとかフクロウとか、猛禽類の顔って、目がネコっぽくて可愛いですよね♪

 

さてさて、このギターのコンセプトは、東北の木材を中心に使っていること。

 

そして、私が注目したのが、ボディーとネックの接続部分に岩手県陸前高田市の気仙大工に伝わる宮大工の技法が用いられているという点です。

 

複雑に加工した木材を組み込んで、釘を使わずに建築しちゃうというアレです。

 

フェンダーなんかのギターは基本4本くらいのボルトで固定されているだけですよね?

そのジョイント部分が組み込み細工になるってことだと思うんです。おそらくボルトも使って強化するんでしょうが、密着度合がまったく違ってくるはずですよね。

 

とにかく、これも含めて”オール東北”を意識したエレキギターを製造するという話みたいです。

 

 

発表された新作ギターとは?

さて今回発表された「ケストレル」立ち上げを記念する新作ギター・・・。

デザインしたのは、やはり東北、山形県出身で、フェラーリ・エンツォのデザイナーとして知られる奥山清行氏です。

 

そのデザインがこちら・・・。

 

ケストレル新作ギター 画像

 

ボディーがざっくり削られて金属の部品が組み込まれています。

この金属部分も岩手県で開発されたもので、コバルト合金「コバリオン」と言うんだそうです。

 

ホント、東北由来にこだわっているんですね。

このデザイン手法について、奥山氏は次のように語っています。

 

「エレキギターとして、素材、プロポーションを原点から見直しながら、
弾く人の肩への負担を軽減した。
手法はフェラーリと全く同じ3D(3次元)でデザインした」

 

ほほぉ~・・・、やはりフェラーリデザイナー押しのようですね・・・。

 

でも、ボディーをざっくり削った分、ヘッド側に比重が傾くと思うんですが、構えたときのバランスは大丈夫なのか気になりますね。

 

個人的には、GibsonのSGみたいにボディーよりヘッド側が重いとめちゃめちゃ弾きにくいんですよね。

そこまで考えて設計してくれているのかなぁ~?ってのが気がかりです。

 

ちなみに、6月までに微調整を重ねてから、注文生産に乗り出す計画だそうです。

価格は25万円から35万円と、かなり強気な設定みたいですね^^;

 

ネット上のギターフリークからは、けっこう手厳しいコメントが寄せられています。

抜粋してご紹介すると、次のような感じです。

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”A さん”]YAMAHAの売れないシリーズあたりにありそうなデザイン。[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”B さん”]斬新か?[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”C さん”]既存のデザインを根底から覆すような
未来的なデザインのギターつくればいいのにな。[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”D さん”]30年前のデザイン
全体的に鋭角箇所がひどいね [/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”E さん”]どこにボリュームつけてんだよ。使いにくいだろ、ハゲ。[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”F さん”]全然欲しいと思わないデザインだな。[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”G さん”]ダサい・・・
ヤマハとミュージックマンのダメなところどりみたいだ [/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”R1″ icon=”2.jpg” name=”H さん”]ギターをよく知らない奴がデザインしたんだろうなあ、というのが一目で分かるわ。
単純にダサい。[/speech_bubble]

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”I さん”]奇抜なギターは出尽くしてるから斬新とは思わないな
ボリュームとかトーンはどこで調整するのか[/speech_bubble]

 

で、ちょっとショックなのが、デザインがIbanezのギターに酷似しているという点なんです・・・。

 

⇒ Ibanez(アイバニーズ)のそっくりさん?

 

いや、まぁ、この程度のデザインなら偶然の一致もあり得ると思いますし、ケストレルの方は金属部品も入っているし、なんとも言えないんですけどね。

 

聞いた話によれば、ギターってデザインの模倣がOKという妙な業界なんだそうです・・・。

 

言われてみれば、昔から国内外のちゃんとしたメーカーから”レスポールモデル”とか”ストラトモデル”って感じで、寸分たがわぬデザインのギターが堂々と売られていますよね?

 

著作権に無頓着なのか、知っていて深追いしないだけなのか、かなり疑問です・・・。

 

さてさて、今回の東北ギター・・・多くのコメントにもあるように、私もこのデザインはスルーしちゃいますね^^;

 

奥山清行氏がギターを弾く人なのかも知らないし、車と楽器は違うと思うし、いったいどれくらいの人からアドバイスとか意見をもらったのか疑問です。

 

気になるのは宮大工のテクニックを使ったという、ジョイントだけかなぁ~・・・。

この値段で買うとなったら、もっとほかに欲しいギターがたくさんありますね^^;

 

追記・・・2017/1/28

QUESTRELを開発・製造されている株式会社セッショナブルの方から、とてもご丁寧なメールを頂戴いたしました。

 

QUESTRELシリーズの「SWOOD」というモデルが完成したとのこと♪

 

その紹介動画がこちらであります。

 

 

かなりのこだわりと試行錯誤の末に誕生したという「SWOOD」・・・。

現在は、デザイン、音質と、その価格とのバランスを検討している段階だそうです。

 

実際に試奏してもらい、多くの人からの評価を受け、改良していくフェーズに向かっているとのこと。

 

なるほど、私もあれこれ好き勝手なことを申し上げてしまいましたが、まだこれからという部分もあるわけですな。

 

動画を拝見すると、やはりいちばん興味を惹かれるのは、宮大工の技術を取り入れたジョイント部分であります。

 

ただそれだけに、個人的には金属フレームを使わずに、可能な限り木材だけで本体を作り出してほしかったなぁ~・・・

 

なんて、またしても勝手なことを言っております。

 

さて・・・

この度、試奏にご招待いただいたんですが、悩んでおります・・・。

 

かつてはステージにも立った私ではありますが、ここ3年ほどはギターにも触っておらず、そんな資格があるだろうかと・・・。

 

それにしてもありがたいお話であり、心が揺れる今日このごろであります。

 

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