5月27日、ついに歴史的な瞬間が訪れますね♪
現職のアメリカ大統領として初めて、バラク・オバマ氏が広島にやって来ます。
日本国内はもちろん、海外メディアも注目する今回のイベント・・・。
当初、原爆投下に関する謝罪が有るのか無いのかって話題になりましたけど、被爆者も含めた多くの日本人は、オバマ大統領に謝罪を要求するようなことはありませんね。
それよりむしろ、将来の平和のあり方について目を向けてほしいと・・・。
こんな現代の日本人の潔い姿勢がオバマさんの心を動かして、今回の広島訪問の実現につながったような気がします。
それにしても気になるのは発信されるというメッセージの内容ですね。
「核なき世界の実現」を提唱するオバマ大統領が、いったいどのような言葉を世界に向けて発言するんでしょうか・・・。
オバマ大統領の広島訪問までの流れ
まずは、オバマ大統領が広島を訪問するまでの流れをまとめてみようと思います。
5月27日金曜日、サミットを終えたオバマ大統領は、志摩スペイン村のヘリポートから、大統領専用ヘリコプター”マリーンワン”で中部国際空港へ移動すると見られます。
そこで大統領専用機”エアフォースワン”に乗り換え、山口県岩国米軍基地へ向かい、再びヘリに乗り換えて、旧広島市民球場へ向かうようです。
17:00までには広島に到着するものと見られていて、広島平和記念公園入口では、安倍総理、岸田外務大臣、湯崎英彦広島県知事、松井一實(かずみ)広島市長らが出迎えることになっているそうです。
オバマ大統領は今回の広島訪問について、5月25日の首脳会談後の会見で次のように話しています。
「広島訪問で第二次世界大戦の犠牲者への敬意を表し、核兵器なき世界の実現というビジョンを再確認できる。
いかに正当性があると確信しても、軍事行動は悲劇を生み出す可能性がある。
戦争は双方が苦しむものだ。
戦争を避けるため常に全力を尽くしていくべきだ」
私などは、戦争っていう愚かな行為に”正当性”なんてあるのかな?って思いますが、仕掛ける側があれば受けて立つ側もあるわけで・・・。
武力に頼る外交ってのが存在する限り、真の平和なんてあり得ないんじゃないかなぁ~?
オバマ大統領は、広島に到着後、まず原爆資料館の見学をされることになったそうです。
これは実に嬉しいことですね。ケリー国務長官からの勧めもあったのかなって思います。
気になる世界に向けたメッセージ(スピーチ?)は、原爆死没者慰霊碑への献花の後、公園内に設置された演説台から発信される模様です。
で、一部の人や海外メディアが注目する「謝罪」についてですが、オバマ大統領は、訪問前のNHKのインタビューに対して次のように答えているんですね・・・。
「(メッセージに謝罪は)含まれない。
戦争のさなかにある指導者は、あらゆる決定を下すとの認識が大切だ」
さらに、自身の歴史観、戦争観についても付け加えています。
「それらについて疑問を呈し、検証するのは歴史家の仕事だ。
私はこの7年半、その立場に身を置いてみて、全ての指導者たちが、特に戦争下において、非常に困難な判断を下してきたことを知っている」
戦争なんて起きないに越したことはないんですけど、始まっちゃったら苦しい決断を必要とするシーンもあるんだよって話ですかね?
仕掛けられちゃったら受けて立つしかないってのは分かるんですけど、暴力で相手を黙らせるってのは遥か昔から繰り返されてきた本能なんでしょうか・・・?
人vs人の個人的な諍いでも、腕力に物を言わせようって人は多いですもんね。
今回のイベントには、4人の被爆者の方々が出席されることになります。
26日、オバマ米大統領が、
「原爆死没者慰霊碑に献花する際、招待した被爆者と対話することを検討し始めた」
と報道されました。
関係筋によれば、
被爆者と自然な形で対面する機会を設ければ、「核兵器なき世界」を求める国際世論にアピールできると判断した
と言われています。
広島市の松井市長と長崎市の田上富久市長は、日本政府にオバマ大統領と被爆者の面会を要望しているとのことで、アメリカ政府も被爆者側の心情に配慮したんだろうって。
映画監督のオリバー・ストーン氏など、アメリカのリベラルな有識者からは、
「原爆投下に謝罪、被爆者と面会を」
なんて声が上がっているそうですね。
私としては、アメリカは唯一の原爆投下を実行した国だし、オバマ大統領の言う道義的責任からの発言はあっても良いと思います。
でも、多くの日本人が言及しないように、謝罪する必要性は感じないんですよね。
アメリカとの戦争のきっかけを作ったのは日本の方だと思うし、原爆投下については結果でしかないと・・・。
中には原爆投下は人体実験だった!なんて言う人もいますけど、そんなの議論してもキリがないだろうし・・・。
ただし、この悪魔のような兵器の犠牲になった罪もない人たちのことは、絶対に忘れてほしくないですね。
なので、オリバー・ストーン氏らが言う後ろ半分「被爆者と面会を」って要求だけは、実現すると良いなって思っています。
オバマ大統領が広島から発信するメッセージ内容と海外の反応は?
ちょっと前置きが長くなっちゃいましたが、広島平和記念公園からオバマ大統領が世界に向けて発信するメッセージ・・・。
予定より長いスピーチになってしまい、文字数も多くなったので、別の記事としてアップさせていただきました!
下記の記事では、
前半部分にオバマ大統領が広島平和記念公園に到着してからの流れ、
後半部分の赤茶色の文字部分に、スピーチの書き起こし全文を掲載しています♪
ぜひ、じっくりとお読みいただければ幸いです♪
↓ ↓ ↓ ↓ ↓
【全文】オバマの広島メッセージ全文を紹介!世界へ向けた内容とは?
さてさて、まず今回のオバマ大統領の広島訪問について、韓国の被爆者の方々が気になる反応を示していました・・・。
訪日した韓国の被爆者5人と被爆2世の方1人が、慰霊碑前で、
「オバマ大統領は謝罪しろ! 賠償せよ!」
って、シュプレヒコールを上げたんです・・・。
さらに、オバマ大統領へ宛てた手紙には、
「日本の侵略戦争と植民地支配への責任を回避しようとする安倍政権の意図に利用されないことを望む」
などと書かれてあったそうです。
ま、ここまでは日韓それぞれのしがらみがあるし、こんなふうに勘ぐるのも想定できますね。
でも、この後ですよ、気になるのは・・・。
「韓国人原爆被害者への謝罪と賠償は当然な責務」
ですって。
「謝罪」については望む声があるのも頷けます。
でも、少なくとも日本人は「賠償」を要求するようなことはありませんよね?
そして、やはり中国からも発言がありました。
王毅(ワンイー)外相が、次のように述べています。
広島は注目を払うに値するが、南京は更に忘れるべきではない。
被害者は同情に値するが、加害者は永遠に自分の責任を回避することはできない。
「南京事件」のことを言っているみたいで、あくまでも日本は戦争加害国だって強調したいんだと思われます。
専門家によると、中国としては日米同盟がより強固なものになることを警戒しているんじゃないかって・・・。
そして、
中国には、安保関連法の整備や日米防衛協力の指針の改定などが中国を狙ったものではないかとの懸念がある。
という見方を示しています。
たぶん中国は、G7サミットで南シナ海問題への懸念が発表されたこともあって、ご立腹なんでしょうな・・・。
戦争という異常な状況について、責任だとか賠償だとか、はたまた加害者だ被害者だって、いつまでもそんなことばかり言っているようじゃ、世界平和なんて夢のまた夢ですよね。
地球上の人間が丸っと協力し合う・・・これだけのことが、実はとても難しいという現実を肌で感じます。
先は険しいですねぇ~・・・。
【参考】Yahoo!ニュース 各紙報道
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