今年も寒く、厳しい冬がやってきました。冬と言えば窓ガラスなどに発生する「結露」がよく見られますね。窓ガラス一面に水滴がびっしりと付いている光景を見て「あぁ、今日は寒そうだな」と毎回思います。しかし、たかが水滴と思って結露を放置しておくとカビやダニが発生して病気の原因となったり、木造建築の場合だとシロアリの発生原因になったりしてしまうことも。この記事では結露が起こる原因と対策方法、結露対策におすすめのアイテムについて紹介します。
結露が起こる原因とは?
結露が起こる原因は主に以下の2つが関係しているようです。
- 室温の変化
- 空気中に含まれる水蒸気量(湿度)
空気の中には水蒸気が含まれており、そこに室温の変化が加わることで結露が発生します。実際に結露が起こる窓ガラスなどは、外気との温度差が激しいので結露が起こりやすい場所となっているようです。
結露が起こる仕組みを解説!
空気が含んでいる水蒸気量には上限があり、これを「飽和水蒸気量」と言います。飽和水蒸気量は気温が下がると上限が低くなり、上限からあふれた水蒸気が水滴となって現れ、これが「結露」となります。数字を使って例えると、飽和水蒸気量の上限が100だとしたら、気温が下がることで70になり、残りの30が結露として発生するといったイメージです。
押し入れなどでカビが発生するのも結露が原因
結露は窓ガラスで発生するイメージが強いですが、実際には家中の様々な場所で発生しています。
- 押し入れの中
- 家の壁や床
- タンスなど家具の裏側
こういった場所でカビが発生している原因も結露の可能性が高いようです。壁に関しては、暖房などで部屋ごとに温度差がある場合に部屋どうしの間の壁で結露が起こることがあるので注意が必要となっています。
結露の対策方法は?
結露は最悪の場合、病気や家を脆くする原因となるためなんとかしたいところです。結露の対策方法は以下のようなものがあります。
- サーキュレーターなどによって家中の空気を循環させる
- エアコンによって外気温と室温の差を少なくする(20℃前後くらいが理想)
- 暖房器具はなるべく水蒸気を発生させない電気式の物を使う
全部やろうとせずとも、できることだけでも良いので対策しておきましょう。とにかく気を付けることは、家全体の温度と湿度に偏りを生まないことです。
家の湿度は40~60%が適切
湿度を適切に保つことも結露の対策には必要です。一般的に人間が快適に過ごせる湿度は40〜60%とされており、これは結露対策にも有効な湿度量とされています。気になる方は加湿器を使ったり、こまめな換気などをしたりして、適切な湿度に調整しましょう。換気をする場合、花粉症持ちの人は時期によってリスクが高いので換気扇を使っても大丈夫です。
結露対策におすすめのアイテム!
結露の原因となる室温や湿度の対策方法がわかっても、もうちょっと手軽に結露対策したい人もいるかと思います。そんな時は以下のアイテムを探してみましょう。
- 結露防止スプレー(結露を起こしにくくする)
- 結露防止シート(プチプチでも代用可能)
- 結露給水テープ(窓枠に貼ることで水分が流れるのを防ぐ)
これらはホームセンターや100円ショップでも手軽に購入可能です。試してみてはいかがでしょうか?
まとめ
結露が起こるのは空気中の水蒸気や室温の変化が原因で、空気が冷やされることで水蒸気量の上限が減り、上限を超えた水蒸気が水分となって結露が起こります。結露はカビやダニ、シロアリなどの原因となり、人間や家にとっては大敵とも呼べる現象です。今回紹介した対策法や結露対策アイテムを活用して、結露が多い冬を快適に乗り越えましょう!