英国ロンドンのウィンブルドンで開催中の女子テニス・シングルスの準々決勝で、なんとも後味の悪い結末が話題になっています。
7月11日に行われた、第6シードのジョハナ・コンタ(英国)と第2シードのシモナ・ハレプ(ルーマニア)との一戦・・・。
マッチポイントのコンタに対しハレプがフォアハンドを打とうとした瞬間に、女性と思われる観客の悲鳴のような叫び声が響き渡りました。
ハレプのショットは力なくネットにかかって落ち、ご当地イギリスのJ・コンタの逆転勝利となったのですが・・・。
問題となった試合終了の状況とは?
後味の悪い結果となった問題の試合・・・。
でも、それが起きるまでは素晴らしい熱戦を展開していたようです。
そして迎えたファイナルセット、コンタのマッチポイントで行われた第10ゲームにハプニングは起こりました。
ハレプがフォアハンドを打ち返そうとした瞬間、観客が悲鳴のような叫び声を発しました。
これに反応したハレプは、プレーを中断するかのように力を緩め、打たれたボールはネットにかかって落ちます。
ジャッジを確認するかのように主審に目を向けるハレプでしたが、ポイントはそのままコンタに与えられ試合終了・・・。
ハレプは試合後のコメントで、
「素晴らしいテニスだった」
としながらも、
「あのポイントをやり直させるのかと思った。
普通、あんな風に悲鳴をあげられたら、ポイントをやり直すはず」
と苦言を呈したとされています。
その問題のシーンがこちらです・・・。
これはひどいですね・・・。
明らかにプレーを邪魔する行為です。
その状況を見ていながらガッツポーズする観客って・・・どうよ。
紳士の国にあってはならない、あまりにもアンフェアな行いだと感じます。
今回のウィンブルドンはちょっと荒れていますね。
芝生のコンディションのためか、やたらとコートが滑ると選手が口々に苦言を呈しています。
ジョコビッチやフェデラーが、
「ケガをする選手が出なければいいが・・・」
などと危惧するほどの劣悪なコンディションのようです。
これとは関係ないのかもしれませんが、7月7日の女子シングルスの試合では、ベタニー・マテック・サンズ選手が膝に重症を負うというアクシデントがありました。
泣き叫ぶサンズ選手を前にその場にいた選手も観客も呆然となったそうです。
このとき、医療スタッフが到着するまでに要した時間は、実に20分・・・。
この対応の遅さには、運営側への批判も殺到していると言います。
なんだか今回のウィンブルドン・・・ちょっと変ですね・・・。
選手が安心してプレーに打ち込める環境を整えるのが運営側の役割だと思うし、これまではそれができていた・・・。
でも今回はちょっと様子が違う・・・。
どっかの国の政府与党じゃないけど、何かが緩んでいるんでしょうね。
しっかり責任感を持って運営していただきたいものであります。