テニスコートの妖精マリア・シャラポワ選手が、まさかのドーピングで引退の危機に陥っているようですね。
指摘された薬物の名前は「Meldonium(メルドニウム)」・・・。
聞き慣れない名前ですが、いったいどんな効能がある薬なんでしょうか?
そしてシャラポワ選手が服用していた理由も気になるところです。
禁止薬物メルドニウムとは?
Meldonium(メルドニウム)という薬は、ラトビアの製薬会社Grindeksで生産されているものだそうです。
具体的な効用としては、血液の流れを改善し、持久力や疲労回復力を高める効果があると言われているそうです。
主に虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)の治療に使われているんだとか・・・。
またさらに、最近の研究によって、メルドニウムには中枢神経を活性化させて、ストレス耐性を高める効果があることも分かっているそうです。
心臓の薬と聞くと穏やかじゃないですが、報告されている副作用には重い症状はないみたいです。
人によってまれに血圧の変化や、皮膚の湿疹、消化不良などを引き起こすことがある程度だそうです。
ちなみに、リトアニアやロシアでは使われているものの、アメリカでは認可されていない状況のようです。
シャラポワがメルドニウムを使用した理由は?
虚血性心疾患に使われる薬だと言われると、
「シャラポワ、心臓が悪いの?」
という声が聞こえてきそうですが、28歳現役バリバリのテニス選手ですから、その心配はなさそうですね。
ではどうしてメルドニウムなどという薬を使用していたのか・・・?
シャラポワが使用を始めたのは10年くらい前だと言います。
聞くところによると、「中枢神経を活性化してストレス耐性を高める」という効果を期待して使用するスポーツ選手はけっこういるみたいですよ。
もしかしたらシャラポワ選手も、このメンタル面への効能を知って使っていた可能性がある考えられますね。
いずれにしても、上記のような効能から考えると、スポーツ選手にとっては極めてグレーな薬物だったんじゃないかなって思うんですけどね・・・。
だからこそ、禁止薬物に指定されたわけでしょうから。
ただ、メルドニウムが禁止されたのは今年2016年1月1日からだそうで、シャラポワ選手らが10年前から使用していようと、そこはまったく問題はないんです。
問題なのは、禁止された事実を知らずに使い続けちゃったことですね。 ( ̄□ ̄;)マジカ・・・
だから1月18日に始まる全豪オープンに向けたドーピング検査で陽性が出ちゃったんです。
ご自身も「私の責任」と認めているように、プロとして情報をしっかり入手しておく必要があったはずですよね。
正式な処分がどのような決定となるか分かりませんが、事情はどうあれ例外は許されないでしょうから、「長期間の出場停止=引退」なんてことになるかもです・・・。
こんな形でテニス人生に終止符を打たれるなんて悔しいことでしょうね・・・。
スポーツの世界って、ホント多くの厳しい側面を持っているんですね。
気を付けなくちゃいけないことがたくさんあり過ぎて大変そう・・・。