訃報であります・・・。
知る人ぞ知る名ギタリスト、松木恒秀(まつき つねひで)さんが6月18日に亡くなったそうです。
享年68歳とのことで、ファンにとっては急なことだけに、実に残念な思いであります。
かく言う私もそれほど詳しく存じ上げているわけではありませんが、これまで残された数々の録音を耳にすれば、
「ああ、あのギターが松木恒秀さんだったのか!」
という納得を得られるものと想像します。
取り急ぎ、合掌・・・。
松木恒秀氏の病名や死因とは?
松木恒秀さんの訃報は、所属していた活動拠点、「What is HIP? conclusion」のフェイスブックだったようです。
覗いてみると、次のようなメッセージが掲載されていました。
形式めいたものは全部拒否・・・。
なんだか、魂はロックンローラーって感じですね。
でも、本来の松木さんのギターは、ジャズが根っこにあるみたいですよ。
さて、病名や死因については明らかにされていませんが、松木さんは2012年6月14日のライブ中に倒れ、2015年12月のピットイン50周記念コンサートで姿を見せるまで活動休止されていたようです。
その半年ほど前にレコーディングに参加した祭の写真が、フェイスブックに掲載されていました。
左から、高水健司さん、松木恒秀さん、竹内まりやさん、村上秀一さん、野上奏一さん・・・ですよね・・・?
あれ、松木さん、かなりスリムになられたようです・・・。
けっこうふくよかな印象だったんですが、やはりご病気の影響でしょうか。
病名や直接の死因については、今後の情報を頼るしかありませんね。
でも、それよりも、松木さんのギターを私はもっと聞きたい!!
松木恒秀氏のディスコグラフィーやおすすめ音源
松木恒秀さんは1948年8月8日生まれの68歳でした。
16歳からアマチュアバンド活動を始め、20歳になる1968年からは新宿ピットインへの出演やスタジオミュージシャンとしての活躍が目立ち始めます。
自身のバンド「松木恒秀バンド」では、松木さんを語る上で欠かせない六本木ピットインでの活動が多くなります。
このバンドは、あの坂本龍一さんも在籍していたり、トランペッターの日野皓正さん、サックスの渡辺貞夫さんらとのコラボでも知られています。
私が知っているのは1970年代後半の「大野雄二ユー&エクスプロージョンバンド」としての活動からです。
参加したレコーディングを見てみると、
アニメ「ルパン三世」の楽曲、
当時勢いのあった角川映画の「人間の証明」でジョー山中さんが歌ったテーマ曲、
続く「野生の証明」のアルバムに収録された町田義人さんの「戦士の休息」、
などなど、今聞いて「ああ~、そうだったのかぁ~」といった楽曲が多く並びます。
そして松木さんのライブ音源として特に有名なのが、六本木ピットインでの山下達郎さんとの共演作「IT’S A POPPIN’ TIME」でしょう♪
これはアルバムとして発売されていて、今でも手に入ります。
松木さんの存在について、一般の人はなかなか馴染みがないみたい・・・。
何かご紹介できる音源はないものかとネット上を探しましたが、数は多くないんですね。
でも、そんな中から、晩年をともにした「What is HIP? conclusion」のフェイスブックでも紹介されている、松木さんのシブくて楽曲に寄り添うかのようなギターが聴ける一曲がこちら♪
続いては、松木さんの真骨頂とも言うべき、ジャジーでファンキーなギターが堪能できるライヴ音源♪
けっして出しゃばるわけでもないのに、オーディエンスに確実に伝わる存在感・・・。
これぞバンドマンとも言うべき名ギタリスト・・・。
魅力的な人はどんどんいなくなっちゃうなぁ~・・・。
松木恒秀さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。