「三代目JSB(J Soul Brothers from EXILE TRIBE)」の2015年レコード大賞受賞の裏で、芸能界のドンこと周防郁雄氏が率いる大手芸能プロダクション「バーニングプロダクション」から1億円の領収書が発行されていた問題・・・。
三代目JSBが所属する「株式会社LDH 様」宛に、「年末のプロモーション業務委託費として」とされる「¥108,000,000」と記載された領収書の画像が、週刊文春に掲載されました。
この報道に対して、LDH、バーニング、三代目JSBのレーベルであるエイベックス、そしてレコード大賞を放送するTBSらは、いずれも沈黙しております。
今のところ、これに関連した動きとも考えられるのは、HIROさんがLDHの代表取締役を今期限りで退任すると発表したことだけです。
ところがここに来て、レコード大賞の主催者である日本作曲家協会会長の叶弦大氏が、週刊文春の直撃取材を受け、謝罪を口にしたと言うんですね・・・。
叶弦大氏のプロフィールは?
報道によれば、叶弦大氏が語ったとされるのは次のような言葉です。
「このような事態になったことは大変遺憾で、主催者として大変申し訳なく思っています。業界関係者の皆様、歌謡曲ファンの皆様に深くお詫び申し上げます」
引用元:livedoorニュース
あらためて事実を認めた形になるわけですが、「たいへん遺憾」って、まるで他人事のようですね。
自分の知らないところで巨大な権力が動いていたとでも言うんでしょうか・・・?
知らなかったはずはないと思うんですけどねぇ~・・・。
そんな叶氏のプロフィールは? と言うと、判明しているのは次のような感じです。
生年月日: 1938年8月16日 78歳(2016年11月現在)
出身地: 神奈川県
職業: 作曲家
肩書: 日本作曲家協会会長(7代目)
作曲家として活躍し、多くの楽曲を提供してきたクラウンレコードからは、日本クラウン創立50周年記念企画としてアルバムが発売になっているほどです。
本名に関する情報は見つけられませんでした・・・。
代表曲と言われる作品には次のような面々の楽曲があります。
・上杉香緒里 「のんべえ」
・音羽しのぶ 「風の吹きよで」
・冠二郎 「まごころ」「思い出川」「望楼の果て」
・香西かおり 「風恋歌」
・小林旭 「自動車ショー歌」「昔の名前で出ています」「北へ」「仙台発かなしみ行・東京わくらば通り・終着駅のない女」
・西郷輝彦 「涙は眠れない」
・笹みどり 「下町育ち」
・城明 「沖縄海洋博音頭」
・水前寺清子 「ありがとうの歌」
・竹川美子 「越前かもめ」
・中尾彬・池波志乃 「恋慕宵情」
・中村美律子 「女の旅路」「恋瀬川」
・藤あや子 「おんな」
・細川たかし 「ああ、いい女」
・長谷川真吾 「真っ赤な純情」「夕映えの街」
参考:Wikipedia
えぇ~と・・・昭和ぁ~って感じの楽曲が並んでおりますね。
私は個人的に「自動車ショー歌」が好きでして、カラオケで歌っては周囲からドン引きされております・・・。
ほかの作品もそうですけど、想像していたようなゴリゴリの演歌って感じではないようですね。
いわゆる昭和歌謡ってイメージかな・・・? 分からんけど・・・。
('д')ァン?
日本作曲家協会とは?歴代の会長は?
で、叶氏は日本作曲家協会の7代目の会長さんなんですが、歴代には次のようなお歴々が名を連ねております。
【歴代の日本作曲家協会会長】
・古賀政男(1958年~1978年)
・服部良一(1978年~1993年)
・吉田正 (1993年~1997年)
・船村徹 (1997年~2005年)
・遠藤実 (2005年~2008年)
・服部克久(2008年~2013年)
・叶弦大 (2013年~現在)
参考:Wikipedia
皆さん、私のような情報弱者にも聞き覚えのある高名な方々ばかりです。
この日本作曲家協会という団体が、どのような目的でどのような活動をしているのか? って言うと、ウィキペディア先生には次のようにまとめられておりました。
・作曲活動の振興を通じて音楽の向上と普及を図り、わが国の芸術文化の発展に寄与することを目的とする。
・研究発表会・演奏会・講演会などの開催
・作曲活動の奨励及び顕彰
・外国音楽団体との交流
・関係団体との連絡及び協力
・会報及び音楽関係図書の刊行
・日本レコード大賞、ソングコンテスト開催
・その他協会の目的を達成するために必要な事業引用元:Wikipedia
しっかり「日本レコード大賞開催」と書かれていますね。
つまり、レコード大賞の主催者であり、その団体のトップが叶氏だというわけで、「レコ大のドン」なんて呼ばれているんですね。
ちなみに、このレコード大賞というのは、一貫してTBSがテレビ&ラジオ放送をしており、審査はスポーツ紙を含む新聞各社の記者らが中心となって決定されるとしています。
バーニングプロダクションやエイベックスとTBSはどう出る?
で、今回の件に登場する、バーニングプロダクションとの関係についてなんですが・・・。
まず・・・、
芸能プロダクションには、このバーニング系列とされる大手が多く存在するんですね。
・渡辺プロダクション
・ホロプロ
・イザワオフィス
・ケイダッシュ
・エイベックス
・長良プロダクション
上記などがバーニング系列だとされ、ちょっと想像しただけで芸能界全体を覆いつくすほどの一大勢力だと分かりますね。
なので、芸能情報に強く左右されるスポーツ新聞などは、バーニングの怒りを買おうものならドエライことになってしまうわけです。
系列に所属するタレントが出演しているCMや広告を取り下げるなんて言われちゃったら大変ですよね。
なので、レコード大賞自体は日本作曲家協会が主催しているけど、裏で審査を操っているのはバーニングプロダクションだとも言われているんです。
で、今回暴露された1億円の領収書・・・。
LDHがバーニングを買収したとされていますが、私の勝手な想像としては、「謝礼」の意味合いが強いんじゃないかと・・・。
つまり、LDH側が「三代目JSBにレコード大賞を受賞させたい」としてバーニングにゴロニャンしたとします。
で、その見返りとして業務委託費なる名目で1億円を請求したと・・・。
一連の流れを考えると、とっくの昔からこのようなやり取りがあったことは容易に想像できますよね。
ジャスト1億円(+消費税)ってのもおかしな話で、もう慣例になっていたと考えるのが自然です。
2010年の第52回で、近藤真彦さんが「心ざんばら」で最優秀歌唱賞を受賞したあたりから、
「こりゃやっぱり胡散臭い!」
と誰もが思ったことでしょう。
そもそもレコード大賞の権威なんて地に落ちているんだし、アーティストのイメージや話題作りのためにこんな手を回す意味もないと思うんですけどね。
事実、ここ数年は出場すら辞退するアーティストが続々ですし・・・。
いずれにせよ、主催者のトップである叶氏が謝罪を口にしたことが報道された以上、少なくともTBSはダンマリ状態ではいられないと思います。
あとは、バーニングとエイベックスがどう話し合うか・・・。
面白いから文春砲にはもっとツッコんでいただきたいところであります♪
【参考】livedoorニュース Wikipedia