大相撲中継で弓取式を映さない理由は?NHKか相撲協会に裏事情?

 

実は大相撲ファンの管理人Jiroです。

 

毎日が日曜日のような私は、本場所中は缶チューハイを片手に、母親と一緒に大相撲中継を楽しんでいます。

 

しかし最近、母親から、最後の弓取式(弓取り式)がほとんど映されないことに不満を感じていると聞かされました。

 

なるほど、言われてみれば、弓取式がまるっと映されるのは本場所中に多くても2回程度です。

 

というわけでその理由を探ってみたいと思います。

 

 

ありがちな大相撲中継の終了間際の状況とは?

2018年2月現在、大相撲の弓取式を務めている力士は「聡ノ富士」

2013年1月場所から今日まで、同年3月場所と2015年1月場所を除いてずっと担当しています。

 

簡単にプロフィールをご紹介すると次のようになります。

 

 

名前: 聡ノ富士 久志(さとのふじ ひさし)

四股名: 安聡富士 → 聡ノ富士

本名: 松岡 久志(まつおか ひさし)

生年月日: 1977年4月15日 40歳(2018年2月現在)

出身地: 群馬県北群馬郡吉岡町

所属部屋: 安治川 → 伊勢ヶ濱

身長: 171cm

体重: 111kg

血液型: B型

番付: 東序二段3枚目(2018年2月現在)

最高位: 東幕下55枚目(2005年9月場所)

 

所属する伊勢ヶ濱部屋の日馬富士が横綱に昇進となったことを機に、2012年の秋巡業から弓取式を担当することになった聡ノ富士。

 

小柄ながら均整の取れた体格で、テキパキとした動作も心地よく、とても弓取式に相応しい力士だと思います。

 

相撲においては「頭捻り」23回、「居反り」14回、「襷反り」7回と、珍しい決まり手を繰り出すことでも知られ、なかなか器用な人物みたいです。

 

 

聡ノ富士が公共の電波に乗ってお茶の間に勇姿を見せられるのは、その日の取組が終了した最後の数分間だけ・・・。

 

ところが、特集などでスポットが当てられない限り、その姿をテレビで観られる機会は極めて少ないのが実情です。

 

本場所中、多くても2回程度でしょうか・・・。

 

結びの一番が終わった後のテレビ画面は、勝利力士が退場する姿を追いかけるか、その日の勝敗結果、あるいは「明日の取組」の紹介です。

 

その間、取組表のテロップのバックには、演出の一環なのか、「吊り屋根」や「満員御礼」の垂れ幕、ときには会場の外の様子などが映し出されます。

 

その後ろで、聡ノ富士の踏む四股に合わせて、観客の「ヨイショ!」の声だけが虚しく響いている・・・これがほぼ慣例です。

 

「家族だって観ているだろうのに、かわいそう・・・」

というのが、私の母の感想であります。

 

でも本当、言われてみれば、どうしてこうも弓取式を映さないのか、実に不思議なんですよね。

 

場所中は気になって毎日チェックしていますが、ここまで来ると「わざと」「敢えて映さない」といった意図的な印象さえ持ってしまいます。

 

「明日の取組」を紹介するにせよ、そのバックに聡ノ富士の姿を映せるだろうし、それがイヤなら、今どきはワイプ画面で抜くことだってできるはずです。

 

何か、弓取式を映せない理由、事情でもあるんでしょうか?

 

 

NHKが大相撲中継で弓取式を映さない理由とは?

調べてみると、ネット上にも少なからず疑問に思っている方々がおられるようです。

 

それらに対する識者(?)の回答には、次のようなものが多いみたいです。

 

① スケジュールが予定どおりに行かないときの時間調整の影響

日本相撲協会のホームページによれば、本場所の1日の興行スケジュールはしっかり決まっています。

 

 

とは言え、水入や取り直し等で取組が長引いたり、力士が休場したりと、計画どおりに行くことばかりではないでしょう。

 

昔には18時23分くらいまで放送時間が延長されたケースもあると言います。

 

でも、今ではしっかりスケジュール管理がなされていて、名人芸のレベルで時間どおりに終了しますよね。

なのでほぼほぼ、18時前には弓取式が行われている印象なんですが・・・。

 

② NHKの演出上の都合

弓取式よりも、金星を上げた力士、勝ち越しを決めた力士のインタビューが優先されるからだとする意見。

 

また、取組の紹介時には、バックを静止画像かそれに近い映像にするというルールがあるとする意見。

 

つまりHNKの一方的な判断によるものだと言うんですね。

 

③ NHKの判断か日本相撲協会からの要請

弓取式を担当する聡ノ富士は伊勢ヶ濱部屋に所属する力士です。

 

一相撲部屋に所属する力士ばかりにスポットを当てるのは公平性を欠くとの理由で、NHKが独自に判断しているのではないか?

 

あるいは、日本相撲協会側から、その旨の要請があったのではないか?

 

と言うんですね。

 

う~ん・・・。

 

③のような事情なら、ちょっと仕方ないのかなとは思いますが、②のような理由であるなら残念ですね。

 

①のような理由についても、昨今の大相撲中継では考えにくいところです。

 

そもそも、視聴者からの同じような疑問の声や要望が、NHKに寄せられていると思うんですけどね。

 

「だったら聞いてみよう!」

というわけで、私はNHKのホームページから次のように問い合わせてみましたよ♪

 

大相撲中継、いつも楽しみに拝見しております。

ただ、弓取り式がほとんど映されない理由が気になっております。

勝敗結果や明日の取組の案内などの際、背景に吊り屋根等を映さず、土俵上の弓取り式を映すことはできないのでしょうか?

あるいは、今どきであれば、ワイプ映像で画面の隅にでも映すことは可能だと思うのですが・・・?

どのような事情なのか、ぜひとも理由をお教え頂きたく、質問させて頂きました。

よろしくお願い申し上げます。

 

はてさて、どんな返答が来るのか、来ないのか・・・。

結果はまた追記にてお知らせしたいと思います!

 

【追記】・・・2018/2/3

NHKの担当の方からお返事を頂戴しましたのでシェアさせていただきます。

 

いつも大相撲放送をご覧頂きありがとうございます。

お問い合わせの件ですが
場内で土俵を移すカメラにも台数に制限があり
明日の取組などの情報を伝える映像にも使用していることもあり
ご指摘のようにはいかないのが現状です。

以前ご意見を頂き、可能であれば弓取り式も見せるという話は
スタッフにも伝えています。

ただ取組終了の時間や横綱の不調もあり結びでの波乱も多く
なかなかお見せできず申し訳ありません。

今後とも大相撲中継をよろしくお願いします。
お便りありがとうございました。

「大相撲中継」担当
NHKふれあいセンター(放送)

 

やっぱり要望はあるんですね。

 

「可能であれば弓取り式も見せるという話はスタッフにも伝えています」

ということだそうなので、これからも期待しながら中継を楽しみたいと思います♪