「食べさせられませんから」と、客が携帯電話で通話中に冷めてしまったラーメンを新しいラーメンに取り替えたというラーメン店の若き店主・・・。
その美談が西日本新聞のコラムに掲載されたそうで、ちょこっと話題になったおります。
この粋なラーメン店はいったいどこの何というお店なのか気になるところです。
そして、ネット上には、そもそもこの話は本当なのかウソなのかという議論まで展開されているのですが・・・。
西日本新聞のコラムが伝えるラーメン店の美談とは?
話題のコラムは、2018年1月23日の西日本新聞のWEBページによれば次のような内容でした。
コラムの筆者(記者?)が、とあるラーメン店にふらりと立ち寄り、そこで目にした光景をつづっております。
そのラーメン店はこだわりのスープが売りで、店主は若くて元気な様子。
ラーメンを注文した1人の客の携帯電話が鳴り、通話のために店の外に出ていきます。
その間に出来上がったラーメンがテーブル(カウンター?)に置かれました。
戻ってきた客がラーメンに手を伸ばそうとすると、店主はさっと器を下げて、作りたてのラーメンに取り替えたんだそうな・・・。
驚く客に対して店主はこう言います。
「お客さんに、冷めたラーメンは食べさせられませんから」
その客は2杯分の代金を支払うと申し出たそうですが、店主はこれを固辞。
その店主が着るTシャツには、「一球入魂」ならぬ「一杯入魂」の文字が書かれていたと言います。
↓こんなTシャツのことでしょうか・・・ね?
筆者はこの様子を見て、
「この店のラーメンが美味い理由がわかった」
と、いたく感動した様子なのでありました。
一杯入魂のラーメン店はいったいどこだ?
この話に登場するラーメン店はどこの何ていうお店なのでしょうか?
掲載された西日本新聞は、福岡を拠点にする地方紙ですよね。
だとすればこの話も福岡界隈での出来事だと想像されます。
店を特定するためのヒントは次のようなことでしょうか・・・。
・福岡県内にある(と思われる)
・店主は「一杯入魂」のTシャツを着用
・こだわりのスープが売り
・筆者のコメントからすると美味いと評判らしい
そこでネット上にチラホラ上がっているのが次の3店舗であります。
●元気一杯
●博多ラーメン123
●一杯入魂 はくざん 博多区寿町店
ただ、いずれも一杯入魂を掲げるお店らしいんですが、それ以上の根拠は見つけられませんでした・・・。
でも、私は気づいてしまったのであります。
ラーメン店が繁盛して人気店を目指すのなら、スープにこだわるのは当然のこと。
そして「一杯入魂」と書かれたTシャツは、さきほどご紹介したとおり、誰でも入手できるわけです。
なので、このお店を特定する作業がなんとも不毛だということに気づいたんです。
こりゃもう、コラムを書かれた著者さんに伺うしか方法はありませんな・・・。
あしからず。
ちなみに、この美談に対するネット上の反応には、
「なんて粋な店主だ」
「こんな店なら繁盛するよね」
といった好意的なものがある反面、次のようなツッコミも見受けられました。
「猫舌の客だったら余計なお世話」
「2杯目が出されるタイミングが良すぎるでしょ」
「一杯入魂なら、その2杯目はどうなんだ?」
「この客に対する遠回しの嫌味なのでは?」
中には、このコラム記事自体が「創作だ」と疑う人まで多々おられます。
ただですね、個人的にはこんな配慮もアリかな、なんて思いますよ。
この話が実話で、店主が本当はどんな気持ちで起こした行動なのかは知る由もありませんが、気前が良いのは間違いなさそうです。
いずれにしても、イイじゃないですか、ここまでこだわって店を切り回すって。
私はできることなら、いっぺん食べに行ってみたいものであります。