小林修(環境カウンセラー)とは?鯉をマウストゥマウスで蘇生させた?

 

2018年1月22日放送のテレビ朝日系『激レアさんを連れてきた。』の番組内容をながめていたら、次のような気になる紹介文がありました。

 

「重油まみれで瀕死状態だった250匹のコイをマウス・トゥー・マウスで蘇生させたサラリーマン」

 

あまりに暇だった私(管理人)は、それが何者なのか妙に気になったので、調べてみることにしたんですよ。

 

そしたら、ある意味 “なるほど” な事実を発見しちゃいましたのでお伝えしますよ♪

 

 

なぜ“サラリーマン”は鯉をマウス・トゥ・マウスで助けることに?

250匹もの鯉をマウス・トゥ・マウスで蘇生させたと言う今回の「激レアさん」は、小林修さんという人物(だと思う)。

 

この方が、いったいどうして鯉を救出するハメになったのか? って言うと、当時の様子を伝えているらしきブログに、次のように説明されておりました。

 

ところは熊本市街を流れる二級河川、坪井川。

阿蘇の白川と並行して有明海に注ぐ、およそ24キロに及ぶ河川だそうです。

 

平成8年3月のこと、とある事業所のボイラー事故により、約4千リットルもの重油が坪井川に流出しました。

 

これが付着して酸欠状態に陥った大量の鯉が、瀕死の状態になって水面に浮き上がるという事態に・・・。

 

鯉の体長は小さなものから80cmほどの大きさのものまで、約250匹ほどもおりました。

 

知らせを受けて駆けつけた小林さんは、とっさに鯉の口からマウス・トゥ・マウスで空気を吹き込み、エラから重油を吹き飛ばすという処置を施します。

 

このとっさの救出行動により、すべて(?)の鯉が蘇生。

河口域に至るまで、魚への被害はまったくなく、見事に事態を収拾したのでした。

 

日頃から生き物に対する探究心と、川への思いを育んできたという小林さん・・・。

このときの体験は、自身の思いをあらためて実感する感慨深い出来事だったと言います。

 

素晴らしい行いであります。

 

とは言うものの、「サラリーマン」と言われる小林さんが、なにゆえ “知らせを受け” ることになったのか・・・?

 

いったい何者なんでしょうか?

 

 

小林修氏とはいったい何者なの?

「小林修」というお名前で検索してみると、けっこういろいろな方々が顔を出されます。

 

その中で、今回の一件の当事者と思しき人物を特定いたしました。

 

それが、環境カウンセラーの小林修さんであります。

 

地域環境保全功労者功績内容等(都道府県)」という資料には次のように紹介されておりました。

 

こばやし おさむ
小林 修(52歳 ※時期不明)

西日本電信電話株式会社熊本支店

S59「江津湖研究会」入会
S61~熊本県ほたるを育てる会常任理事。現在会長
S63坪井川流域八景水谷研究会結成。現在会長
~H11自然観察指導員
H8~環境庁環境カウンセラー登録

各種環境団体に所属し活動。
スイゼンジノリの生息環境等動植物研究を継続。
陸生の珍種クロマドホタルの羽化に成功するなどホタル研究の推進にも寄与するほか、多年にわたり自然観察指導員として活躍。
H8からは環境カウンセラーとして、小・中学生への校外活動の指導及び高校の特別講師や、企業環境教育の講師を務め、県内の環境教育の推進に貢献。
平成11年からは九地建白川水系河川環境モニターとして委嘱を受けるなど環境保全行政にも貢献。

 

なるほど、西日本電信電話株式会社にお勤めになりながら、平成8年に環境カウンセラーとして登録されているんですね。

 

さらに調べてみると、たしかに学校やら企業で環境やホタルに関する講師として活躍されておりました。

 

どういったきっかけで生き物や環境に興味を持たれたのかは判然としませんが、そうした情熱がなければ250匹もの鯉をマウス・トゥ・マウスで助けようなんて発想は浮かばないと思います。

 

 

「激レアさん」は以前にも同局で紹介されていた!

ところで、20年以上も前の文字どおりレアな人物の存在を、どうやって見つけてきたんでしょうか・・・?

 

「すげぇなテレビ朝日♪」

なんて思いながら尚も調べてみると、なるほどな事情が浮かび上がってきました。

 

2015年4月29日の放送だと思うんですが、小林さんについては、テレビ朝日系「ナニコレ珍百景」でも取り上げられていたんです。

 

当時のアーカイブには次のように紹介されております。

 

 

19年前、ドラム缶20本分の重油が川に流出し、呼吸困難になった無数のコイが川に浮くという事態が発生した。
この光景を見た環境カウンセラーとして講義を行っていた小林修さんは、コイのエラに油が付着して呼吸ができていないと考え、とっさの判断でコイの口から息を吹き込んでエラに付着した油を飛ばそうとした。
その後、約6時間をかけて、浮いているコイ全てに処置を施し、約250匹のコイ全てを救出した小林さんは、功績が認められて地域環境保全功労者として表彰されたそう。

 

つまり、「激レアさん」って、過去の番組から掘り起こして探し出していたんですね。

 

そりゃま、新たに取材して見つけ出すこともするでしょうけど、自局の過去番組をチェックするって、なかなか効率的だと思います。

 

というわけで、暇に任せて「激レアさん」について調べてみたというお話でした。

 

最後までお付き合いくださり、ありがとうございます♪