「天帝シリーズ」や『ぐるりよざ殺人事件』、『その孤島の名は、虚』、『ヒクイドリ 警察庁図書館』などの作品で知られる推理作家、古野まほろ氏が、北海道大学の推理小説研究会を相手に罵倒を繰り返した・・・。
そんな報道を見て気になってしまいました。
古野氏と言えば作家歴10年のベテランで、早いペースで新刊を送り出すことでも知られる人気作家。
それがイチ大学サークルを相手に、どうしてこうも怒ったのかを探ってみたいと思います。
古野まほろ氏の本名や年齢と経歴は?
まず、古野まほろ氏のプロフィールについて、可能な範囲で調べてみました。
名前: 古野まほろ
生まれ: 11月25日
血液型: O型
職業: 小説家(推理作家)
デビュー: 2007年『天帝のはしたなき果実』
古野氏の本名や出身地、年齢については公表されておらず、調べてみましたが突き止められませんでした。
学歴は東京大学法学部の修士課程を修了しており、学位授与機構より学士(文学)とされています。
その後、警察庁に入庁し、警察庁1種警察官として交番、警察署、警察本部、海外、警察庁等での勤務を経て、警察大学校主任教授に就いた後に退官しているようです。
作家デビュー作の『天帝のはしたなき果実』は、第35回メフィスト賞を受賞した作品で、故・宇山日出臣氏が最後に発掘した新人として知られます。
デビュー当時には、有栖川有栖・綾辻行人両氏に師事したとされています。
大学の修士課程修了、警察庁でのキャリア、作家デビューからの年月を考えると、少なくとも50歳にはなられているんじゃないかと想像します。
古野まほろ氏と北大推理小説研究会&読書サークルの応酬詳細
ベテラン作家がイチ大学サークルがツイートした感想に対して、怒涛の罵倒を繰り返したと言うんで気になったんですが、その内容を順にまとめてみたいと思います。
発端になったのはこのツイートだったのかな・・・?
『禁じられたジュリエット』古野まほろ(新刊)
ミステリ愛溢れる一冊、ですが最後の謎解きは不要、もしくは必要だが面白くないという人が多かったです。
暗唱のシーンが良かったですね。
内容とは関係ないですが登場人物の名前が覚えられないのは何故か、という話題が盛り上がりました。— 北大推理小説研究会&読書サークル (@mmchokudai) 2017年12月7日
これに対する古野氏のリプライがこちら。
バカだからじゃない?
— 古野まほろ@10周年です! (@FurunoMahoro) 2017年12月7日
さらに、古野氏は自身のTwitterアカウントで、次々に怒り(?)のツイートを続けています。
腐れ学生の癖になんだその口の利き方は、本人の前で言えクズ
— 古野まほろ@10周年です! (@FurunoMahoro) 2017年12月7日
斜に構えたことを言うのが芸だと思っているなら、道尾クラスのクズだぞ
— 古野まほろ@10周年です! (@FurunoMahoro) 2017年12月7日
このクズどもは許さん
— 古野まほろ@10周年です! (@FurunoMahoro) 2017年12月7日
あっあたしの過大要求でしたこれ
だって旧帝大で文系が57.5とか、千葉大? ちょっとありえない……これまで東大出を鼻で嗤う「異様に優秀な東北大出の役人」「同九大出」には結構出会っても、蝦夷地からは皆無だった理由がいま解りました
可哀想な人々に無理を要求してしまった。失礼をお詫びします
— 古野まほろ@10周年です! (@FurunoMahoro) 2017年12月7日
てか、登場人物の名前が文字どおり「単なる数字でしかない」ことに込めた意味が解るだろう──なんて期待をしたあたしの側がバカだった
猿はシェイクスピアを打てないんだった
— 古野まほろ@10周年です! (@FurunoMahoro) 2017年12月7日
諸々御礼と告知をしようと思ったらお猿さんに邪魔されたわ。二度寝しよう pic.twitter.com/8bjechdMPd
— 古野まほろ@10周年です! (@FurunoMahoro) 2017年12月7日
こうした一連の口撃に、批判の声も・・・。
批判も受け流せないなら作家なんかやめちまえ。その腐れ学生に読んでもらっているから生活できているんだろうが。 https://t.co/edKpDaG40m
— JOBAN (@Joban16000) 2017年12月7日
これに対する古野氏の反応は次のようなものでしたが、私にはちょっと意味が分かりませんでした。
こんなとき
Twitterで物申すマンが
いてくれたらなー https://t.co/TNwuH0Nbat— 古野まほろ@10周年です! (@FurunoMahoro) 2017年12月7日
でも次のツイートはなんとなく分かる気がします。
警察に勤めていたころに味わった状況を思い出しているのでしょう。
なんだろうこの「俺達の税金で生きていられるんだろうが!!」的な既視感
— 古野まほろ@10周年です! (@FurunoMahoro) 2017年12月7日
このように、明らかに気分を害した様子の古野氏の反応に、当日の読書会に参加していた方が補足説明をしていました。
それが次のような内容です。
まほろ先生こんにちは。私もこの読書会には参加していたのですが、登場人物がカタカナ表記であることに関して、参加者のうちの一人が「国外の作品って登場人物覚えるの苦手なんですよね」という趣旨の発言を確かしました。
そこから、少し国外ミステリが国内ものと比べて読みにくいのは何故かという話題に逸れて言ったものです。『禁じられたジュリエット』の登場人物の名前が覚えられないという事で批判的な内容ではなかったことをご理解ください。
twitterは140字という短い字数でしかつぶやけない狭い世界なので、正しく内容をお伝えできず、古野先生には不快な思いをさせてしまったのかもしれません。申し訳ございません。
なお、『禁じられたジュリエット』の登場人物については、「名前よりも番号の方が印象に残っている」等といった意見も登場し、大変盛り上がり、非常に楽しい読書会となりました。この様な非常に議論のしがいのある作品を書いていただき、本当にありがとうございました。
あと、1点だけ。最後の謎解きは不要という意見も確かにあったのですが、「あれが無いとこの本の意味が無い」や「まほロジックによるファンサービス」など、肯定的な意見も多数上がったことも御理解下さい。
これに対する古野氏の反応はなし・・・。
ただ、翌朝になっても気持ちが収まることはないようで、次のようにツイートしています。
売られた喧嘩は言い値で買うし、バカバカしい、こんな微々たる商いで有名税を払ったり、どMなサンドバッグになって堪るかよ
— 古野まほろ@10周年です! (@FurunoMahoro) 2017年12月8日
これら一連の古野氏の反応に対して、北大推理小説研究会が応戦(?)のツイート・・・。
オッサンなら腹立つけど女子高生ならご褒美なので今後当サークルでは古野まほろ=女子高生説を推していくことにします https://t.co/c1152oMyDP
— 北大推理小説研究会&読書サークル (@mmchokudai) 2017年12月8日
これに対する古野氏の反応は次のようになっています。
冗談のつもりなのか?
「口の利き方が悪い」なんてのは、素直に謝れば終わることだぞ https://t.co/BrN6ZKmgxP— 古野まほろ@10周年です! (@FurunoMahoro) 2017年12月8日
もう一度言っとくと
相手が直木賞作家だろうが季節違い評論家だろうが学生サークルだろうがパクラーだろうが、顔も知らん加害者を殴り返すのに人格も立場も品もクソもあるか。たがいの独り言を「あえて」全世界的に可視化してるってのはそういうことだ。先に手を出しといて被害者づらすんな
— 古野まほろ@10周年です! (@FurunoMahoro) 2017年12月8日
これらを読んでみて、古野氏が何にそんなに腹を立てているのか、どうもよく分かりませんでした。
「口の利き方が悪い」とか「売られた喧嘩」とか「先に手を出した」とか・・・。
う~ん、わからん・・・私も「お猿さん」だということなんでしょうね(笑)。