大人気で、一時期は入手困難とまで言われた加熱式タバコ「IQOS(アイコス)」・・・。
ここに至って、何やら頭の痛い話が浮上しているようですね。
スイスのベルン大学の研究者らが、「IQOS」には紙巻きタバコより有害物質が多く含まれていることが判明したと発表した件であります。
「IQOS」って言ったら、本体は1万円を欠けるくらいの値段ですよね?
しかも、結構待った上に、意を決して購入したばかりの人も多いのではないでしょうか・・・。
そんな矢先の悲報(?)ということで、なんだか心配です。
研究者が指摘する「IQOS」の有害物質とは?
このたび「IQOS」に有害物質が含まれることを指摘したのは、スイスのベルン大学の研究者ら・・・。
がんの原因に直結するであろう化学物質の量が、紙巻きタバコより多いとの発表をしたんですね。
5月26日付の「Reuters」によれば、それらの主な物質とは次のようなものであります。
「一酸化炭素」
「多環式芳香族炭化水素」
「揮発性有機化合物」
「一酸化炭素」については、これまでの紙巻きタバコからも発生するとされていて、ニコチン、タールと並ぶか、それ以上の存在であり、有害な「三大物質」の1つと言われています。
今回の研究者らが言うには、これらの物質に安全だとされる基準値はなく、少量でも人体に有害なんだそうな・・・。
しかも、「IQOS」を開発したフィリップモリス社の紙巻きタバコ「Lucky Strike Blue Lights」との比較からも、より高濃度な値が出たんだそうです。
さらにですよ、これら加熱式のタバコからも、
「発がん性物質が周囲に流出する」
との指摘も専門家からあり、
「おいおい、話が違うじゃねぇ~か!」
ってな騒動にも発展しかねない状況であります。
まぁ、言ってみれば、
「従来のタバコに比べて90%の有害物質をカット」
と謳ったのは、開発元のフィリップモリス社自身なわけで、その検証方法や信憑性については、必ずしもクリアではなかったんでしょう。
2016年に行われたノースカロライナ大学の調査では、電子タバコも紙巻タバコと同じく、喫煙者の53もの遺伝子に変化を及ぼすことが分かっている。
とか、
禁煙先進国であるシンガポールでは、電子タバコの所持自体が禁止されている。
なんて聞くと、なおさら不安になりますよね。
今回の報道に登場したのは「IQOS」だけですが、現在流通している他社の商品、
・JTの「Ploom TECH(プルーム・テック)」
・BATの「glo(グロー)」
についても同様の心配が寄せられることになりそうです。
加熱式電子タバコは全滅するのか・・・?
さてさて、当初から、
「従来のタバコに比べて90%の有害物質をカット」
をキャッチコピーに展開する「IQOS」ですが、今後の売れ行きにはどれくらい支障をきたすのでしょうか?
私の周りでも知らないうちに出回っておりまして、そのうちのほとんどが、
「家族から煙やニオイを指摘されて・・・」
という理由で購入したんだそうです。
つまり、健康面を理由に・・・というよりも、人間関係を理由にしているんですね。
そのあたりをツッコんでみると、
「健康を気にするなら、タバコ自体をやめてるさ」
といった回答が多かったんです。
もっとも、本当に紙巻きタバコよりもはるかに有害だとするなら、さすがに考えるとは思うんですけどね。
ただ、「IQOS」についてはほかにも、
「高い」
「熱い」
「時折、すごく臭い」
といった難点を指摘する声も多く、そっちの方が問題のように思えます。
だとするなら、比較的手軽とされるJTの「Ploom TECH(プルーム・テック)」への移行が進むのでは・・・?
BATの「glo(グロー)」は仙台限定だし。
もっとも、これらの加熱式電子タバコが開発された理由を考えると、それはやっぱり副流煙をはじめとする周囲へ与える健康的、あるいは精神的な悪影響なのであります。
ってことは、淘汰される順番としては、まずは紙巻きタバコなどの煙や匂いの出る類であるべきでしょう。
そして、ひとまずは加熱式電子タバコは改良を重ねていき、しばらくは生き残るんじゃないかなぁ~と思うわけです。
なぁ~んて、勝手な想像をしておりますが、実は私、愛煙家なのでありました・・・。
とってもマナーの良いね。
ソウデモナイ・・・(ο・д・)(・д・`ο)ネー