メジャー系、独立系にかかわらず、作品の公開をひかえた日本の配給会社が固唾を呑んで行方に注目するアメリカ最大の映画の祭典・・・。
2017年、第89回アカデミー賞の授賞式が、いよいよ2月26日(日本時間27日)に迫って参りました!
オスカーの冠がつくか否かで、宣伝効果も、配給収入も大きく変わってくるでしょうからね。
そんなわけで、各賞のノミネートを一覧にしつつ、星(★)の数を5点満点でオスカー受賞の行方を予想してみようと思います!
作品賞ノミネート作品とオスカー予想
ラ・ラ・ランド(La La Land) 日本公開2017年2月24日
★★★★★
あの「タイタニック」と並んで史上最多となる14部門にノミネートされた作品賞の大本命がこの作品です。
ムーンライト(Moonlight) 日本公開2017年春
★★★★
8部門にノミネート。
制作費わずか6億円というインディペンデント作品ながら、多くの評論家から支持される期待の作品。
マンチェスター・バイ・ザ・シー(Manchester by the Sea) 日本公開2017年5月
★★★★
主演男優賞を含む6部門でノミネートされており、米国映画批評会議「ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞」で作品賞と主演男優賞を受賞している話題作です。
メッセージ(Arrival) 日本公開2017年5月
★★★
8部門にノミネートもSF映画という点で作品賞は難しいか・・・?。
監督のドゥニ・ヴィルヌーヴは、この後話題作「ブレードランナー 2049」の監督を務めることで注目されます。
最後の追跡(Hell or High Water) 日本公開2016年11月18日(NETFLIX)
★★★
イギリス出身のデヴィッド・マッケンジー監督による西部劇で、ジェフ・ブリッジスが主演しています。
昨2016年のアメリカ公開時には、予想を上回るヒットを記録して話題となりました。
フェンス(Fences) 日本公開未定
★★★
2度のオスカーに輝くデンゼル・ワシントンが監督と主演を務めた話題作。
元々はトニー賞を受賞したブロードウェイの舞台劇。
LION ライオン 25年目のただいま(Lion) 日本公開2017年4月7日
★★★
ノンフィクション「25年目の『ただいま』 5歳で迷子になった僕と家族の物語」を原作とする実話の映画化。
主演は「スラムドッグ$ミリオネア」に主演したデーヴ・パテールで、ニコール・キッドマンが共演しています。
ハクソー・リッジ(HACKSAW RIDGE) 日本公開2017年6月24日
★★★
6部門にノミネート。メル・ギブソンがメガフォンをとった戦争映画です。
実在のアメリカ陸軍衛生兵の実話をもとに描いています。
ヒドゥン・フィギュアズ(Hidden Figures) 日本公開未定
★★★
1960年代のアメリカで、3人の黒人女性エンジニアが強く生きぬいていく姿を描く物語です。
監督賞ノミネートとオスカー予想
デミアン・チャゼル 「ラ・ラ・ランド」
★★★★★
ゴールデングローブ賞で監督賞を受賞しています。
バリー・ジェンキンス 「ムーンライト」
★★★★
ニューヨーク映画批評家協会賞と全米映画批評家協会賞の監督賞を受賞しています。
ケネス・ロナーガン 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
★★★
メル・ギブソン 「ハクソー・リッジ 命の戦場」
★★
ドゥニ・ヴィルヌーヴ 「メッセージ」
★★
主演男優賞ノミネートとオスカー予想
ケイシー・アフレック 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
★★★★★
ベン・アフレックの弟。
ゴールデングローブ賞のドラマ部門で主演男優賞を受賞しています。
心理描写の明暗の演じ分けで大きく評価されています。
ライアン・ゴズリング 「ラ・ラ・ランド」
★★★★
ゴールデングローブ賞のミュージカル部門で主演男優賞を受賞しています。
ケイシー・アフレックとの一騎打ちになるとの見方が大勢を占めています。
デンゼル・ワシントン 「フェンス」
★★★
アンドリュー・ガーフィールド 「ハクソー・リッジ 命の戦場」
★★★
ヴィゴ・モーテンセン 「キャプテン・ファンタスティック」
★★
主演女優賞ノミネートとオスカー予想
ナタリー・ポートマン 「ジャッキー/ファーストレディ 最後の使命」
★★★★★
「ブラック・スワン」以来の2度目の受賞がかかっています。
JFKの妻を演じ、なりきったその姿が大きく評価されています。
エマ・ストーン 「ラ・ラ・ランド」
★★★★
ゴールデングローブ賞のミュージカル部門で主演女優賞を受賞しています。
イザベル・ユペール 「エル(Elle)」
★★★★
ゴールデングローブ賞のドラマ部門で主演女優賞を受賞しています。
メリル・ストリープ 「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」
★★★
ルース・ネッガ 「ラビング 愛という名前のふたり」
★★
助演男優賞ノミネートとオスカー予想
マハーシャラ・アリ 「ムーンライト」
★★★★★
ゴールデングローブ賞は逃したものの、可能性は高いとされています。
ヴィオラ・デイヴィスとの黒人俳優によるダブル受賞に期待がかかります。
アーロン・テイラー・ジョンソン 「ノクターナル・アニマルズ」
★★★★
ゴールデングローブ賞で助演男優賞を受賞しています。
しかし、下馬評ではマハーシャラ・アリが有利とされています。
ジェフ・ブリッジス 「最後の追跡」
★★★
受賞すれば、2010年の西部劇「トゥルー・グリッド」以来となります。
デヴ・パテル 「LION ライオン 25年目のただいま」
★★
ルーカス・ヘッジズ 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
★★
助演女優賞ノミネートとオスカー予想
ヴィオラ・デイヴィス 「フェンス」
★★★★★
ゴールデングローブ賞で助演女優賞を受賞しています。
映画本編では主役を演じていますが、あえて助演女優としてのノミネートを選んだとされています。
ミシェル・ウィリアムズ 「マンチェスター・バイ・ザ・シー」
★★★★★
オスカーにノミネートされるのは4度目ということもあり、多くの関係者から有力視されています。
全米映画批評家協会賞で助演女優賞を受賞しています。
ナオミ・ハリス 「ムーンライト」
★★★
ニコール・キッドマン 「LION ライオン 25年目のただいま」
★★★
オクタビア・スペンサー 「ヒドゥン・フィギュアーズ」
★★★
長編アニメ映画賞ノミネートとオスカー予想
レッドタートル ある島の物語 (The Red Turtle) 日本公開2016年9月17日
★★★★
スタジオジブリ初の海外との共同製作で、高畑勲氏がアーティスティックプロデューサーを務めています。
ズートピア(Zootopia) 日本公開2016年4月23日
★★★★★
アフリカ系アメリカ人映画批評家協会賞のアニメ映画賞の受賞のほか、数々の賞やノミネートに輝いています。
多くの関係者が、今回の最有力だと言っています。
モアナと伝説の海 Moana 日本公開2016年3月10日
★★★★★
「ズートピア」のライバルとして挙げられる作品です。
ファインディング・ドリー(Finding Dory) 日本公開2016年7月16日
★★★
ピクサーによる2003年の「ファインディング・ニモ」の続編です。
クーボ(邦題未定)(Kubo and the Two Strings) 日本公開未定
★★★
ライカが製作した、太古の日本を舞台にした冒険アニメです。
批評家からの高い評価に期待されます。
マイ・ライフ・アズ・ア・ズッキーニ(My Life As a Zucchini) 日本公開未定
★★★
以上、2017年2月26日に開催される第89回アカデミー賞のオスカー予想でした♪
楽しみですね!