須賀しのぶプロフィール!【また、桜の国で】ネタバレや評判をチェック

また、桜の国で

出典:twitter.com

 

早いもので、第156回直木賞のノミネートが発表されましたね。

候補作品は以下のとおり♪

 

冲方丁・・・・・「十二人の死にたい子どもたち」(文藝春秋)
恩田陸・・・・・「蜜蜂と遠雷」(幻冬舎)
垣根涼介・・・・「室町無頼」(新潮社)
須賀しのぶ・・・「また、桜の国で」(祥伝社)
森見登美彦・・・「夜行」(小学館)

 

いずれも知名度の高い人気作家のお歴々ですが、個人的には冲方丁さん、須賀しのぶさんに興味が向いてしまいます。

 

とくに須賀さんは昨今の注目度が高く、かつて話題になった「神の棘」以来、実に6年ぶりの刊行作品でのノミネートです。

 

これから本屋さんへ走る前に、須賀さん本人や候補作「また、桜の国で」について調べてみることにしましたよ♪

 

 

須賀しのぶプロフィール

まずは須賀しのぶさんのプロフィールについて調べてみました。

 

「惑星童話」で1994年上期コバルト・ノベル大賞(現ノベル大賞)の読者大賞を獲得しているんですね。

 

いわゆるライトノベル中心の執筆活動だったみたいですが、2007年発表の「スイート・ダイアリーズ」から一般文芸の部門に移行しているようです。

 

そんな須賀さんのご尊顔がこちら♪

 

須賀しのぶ 画像

 

プロフィールを分かる範囲でまとめると次のようになりました。

 

名前: 須賀 しのぶ(すが しのぶ)
生年月日: 1972年11月7日 44歳(2016年12月現在)
出身地: 埼玉県
学歴: 埼玉県立浦和第一女子高等学校、上智大学文学部史学科卒業
【受賞歴】
1994年 「惑星童話」コバルト・ノベル大賞 読者大賞
2013年 「芙蓉千里」三部作 第12回センスオブジェンダー賞大賞
2016年 「革命前夜」 第18回大藪春彦賞受賞、第37回吉川英治文学新人賞(候補)

 

ライトノベル系の出身という点は冲方丁さんと共通しているのかな・・・?

 

ちなみに私はライトノベルと呼ばれる分野の作品を読んだことがないんです。

正直言って、その名のとおり「軽い」という先入観があり、あえて避けていたんですね・・・。

 

でもそれは大きな間違いだったし、エンタメの要素が大きい分、ストーリーや設定などに多大なアイデアやセンスが必要だと気付きました。

 

そして、当然ながら文章表現の能力も。

 

実際に須賀さんのような優秀な作家さんが多く輩出されているし、言ってみれば昨今の新人作家の登竜門のような位置づけになっているんですかね?

 

いきなり芥川賞を狙うとかいうよりも、書きながら着実にレベルアップきるだろうし、仕事としての執筆という体験を積み重ねられるわけですもんね。

 

もともと能力の高い人にとっては、むしろ近道なのかも・・・。

もっとも須賀さんのように頂点に立って成功する人はわずかなんだろうけど・・・。

 

 

「また、桜の国で」のストーリーやネタバレ

さて、今回の直木賞候補となった作品「また、桜の国で」ですが、もともとは「革命のエチュード」というタイトルで「小説NON」に連載されていたんだそうな・・・。

 

それに加筆訂正を加えて刊行されたのが今回の作品だということみたいです。

 

「革命のエチュード」と言えば、ショパンの名曲「練習曲ハ短調作品10-12」とされるピアノ独奏曲です。

 

ショパンと言えばポーランドの前期ロマン派を代表する作曲家です。

 

この曲が、物語をより印象的に演出しているようですね。

 

けっこうたくさんの演奏がネットに上げられているんですが、ちょっと古くさい感じがイイなと思った動画をご紹介しておきます♪

 

Chopin : Etude in C minor op.10-12 「革命」 -Masao Takahashi, piano- 髙橋真生(ピアノ)

 

 

物語の舞台は、第二次世界大戦が勃発する前後のワルシャワ・・・。

 

主人公は亡命ロシア人の父を持つ日本の外務書記生である棚倉慎。

 

ヒトラーが周辺諸国への侵攻を企て緊張が高まる中、ワルシャワの日本大使館に着任するんだとか・・・。

 

慎はその容姿から、自身が日本人であることを受け入れがたい心境で育ったそうです。

 

そして幼い頃の、ポーランド人の孤児との出会いや思い出が、彼を外交の道へと向かわせたとされています。

 

戦争が近づく中、自分が何者なのか問い続ける主人公と、同じ思いにとらわれているヤン、カミルらとの出会い・・・。

 

そして3人が奔走する姿を、容赦ない展開とともに繰り広げると言います。

 

 

読後の感想をご紹介すると次のような感じです。

 

亡命ロシア人を父に持ち、その外見から日本人であることに確信を持てずにいた青年書記生と、彼を外交へと駆り立てた幼い日の出逢いが、そこでそうくるかという展開を見せる。

「神の棘」も強烈だったけど、この話も凄い。慎とカミルとヤン、自分は何者なのか、という確信をもてない三人が、ポーランドという、何度も国自体を奪われたまるで三人の象徴のようなその地で、それぞれ自分自身の存在そのものをかけて戦う姿が凄まじくも痛々しい。

歴史背景を理解するのにとても時間がかかり、自分の世界史の知識の無さに愕然としながらの読書。書記生の慎と共に少しは私も歴史を学べたような気がした。
「革命のエチュード」を聴きながら読んでいたら、ラストシーンで涙が溢れた。圧巻!!

三人で桜を見ることが実現すればどんなにか素敵だったのに

引用元:bookmeter.com ※一部抜粋

 

作者の須賀さんって、プロフィールにあるように上智大学文学部で史学を学んでいるんですよね・・・。

 

なるほど、史実や歴史描写においては専門家なわけですな。

 

最後のコメントがハッピーエンドではないことを物語っているようで、それなりの覚悟を持って読む必要がありそうです・・・。

 

504ページという大作なんで、がっつり読む時間を確保してから挑むことにしようと思います!

 

【参考】Yahoo!ニュース Twitter