二重国籍は違法なの?蓮舫民進党新代表の問題が騒がれる理由とは?

 

民進党の新代表に選出され、女性として党内初の地位を得た蓮舫議員・・・。

 

代表選の当初から騒がれていた、いわゆる「二重国籍」問題ですが、私は何がそんなに問題なのかよく分からずにいました。

 

昔学んだ法律では、重国籍に絡んだ罰則もないし、違法性もグレーだったと思います。

 

でも各方面から攻撃されちゃう蓮舫議員・・・。

 

そのあたりの事情について調べてみることにしました。

 

 

二重国籍は違法なの?国籍法の定めた文言をチェック

二重国籍の状態が違法か否か、現行の国籍法に照らしてチェックしてみたいと思います。

 

現行の国籍法は1985年1月1日に改正&施行され、それ以降に重国籍になった国民に対して、次のように規定しています。

 

「日本国籍を選んで外国籍から離脱する「宣言」をするかどうか、選んでね♪」

・20歳未満で重国籍になった人は22歳までに選んでね

・20歳以上で重国籍になった人は、その後2年以内に選んでね

 

つまり、国籍法では「重国籍の解消が望ましい」としているわけですが、上記に言う「宣言」については、

 

「(日本国籍を選んだ国民は)外国籍の離脱に努めなければならない

 

としており、努力するようにと促しているだけなんですね。

 

外国には国籍を放棄できない国もあるし、個人で離脱するのが難しいケースもあることから、この程度の表現にとどめているんだと思います。

 

 

ちなみに、上記の努力義務を果たさずに外国籍から離脱していなくても、そのせいで日本国籍を失う・・・なんてことはないそうです。

 

また、自身の希望で外国籍を取得した場合、その瞬間に日本国籍を失うので、もし日本国籍喪失届を出さなかったとしても二重国籍にはならないそうです。

 

※ でも届け出は必要で「5万円以下の過料」の対象とることから、何十年後だろうと提出するべきです。その場合、外国籍取得の時点までさかのぼって処理されます。

 

 

ってなわけで、「二重国籍の状態は違法なのか否か」についてですが、つまり、こういうことかな?って思います。

 

・日本国籍を選んだ人は外国籍を手放すってのは努力義務である

・かと言って「罰則がない = 違法性がない」とは率直に言い切れない

 

さらに追記すると、公職選挙法上も二重国籍であることを理由とした罰則の規定はないそうです。

 

だとすれば、蓮舫議員の二重国籍状態がどうしてこれほど問題視されるんでしょうか?

 

 

蓮舫議員の二重国籍騒動の問題点とは?

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二重国籍について蓮舫議員がこれほど問題視される理由・・・。

 

ひとことで言えば、それは蓮舫さんが国会議員だからってことみたいです。

 

今回のケースでは2点の問題が指摘されているようです。

 

発言が二転三転・・・

9月6日、高松市内で行われた記者会見で、蓮舫議員は次のような説明をしていました。

 

・1985年1月1日に改正された国籍法の施行に伴い、1月21日に日本国籍を取得した

・あわせて台湾籍の放棄を宣言した

・17歳の未成年だったので、父親と東京都内の「台北駐日経済文化代表処」に行き、手続きをした

・31年も前のことで確認に時間がかかっているので、今回あらためて「台北駐日経済文化代表処」に国籍放棄の書類を提出した

 

ところがです・・・。

 

恐るべきマスコミの取材力!

 

「蓮舫さん、ウソついてんじゃねぇの?」

 

って思わざるを得ない過去の発言が次々に掘り起こされたんです。

 

「赤いパスポート(日本旅券)になるのがイヤで、寂しかった」
1992年6月25日 朝日新聞夕刊

「父は台湾で、私は二重国籍なんです」
1993年2月6日 週刊現代

「在日の中国国籍の者として、アジアからの視点にこだわりたい」
1993年3月16日 朝日新聞夕刊

「だから自分の国籍は台湾なんですが」
1997年 CREA 2月号

「私は帰化しているので国籍は日本人だが、アイデンティティーは台湾人だ」
2000年10月27日発行 週刊ポスト

 

これらの発言を見ると、蓮舫議員は明らかに自身が台湾国籍を持っていることを自覚していますよね。

 

国会議員という立場からくる問題

ウソを言っていたとすれば、それだけで国会議員としても公人としても問題なわけですが、指摘される問題はこれだけではないようです。

 

「日本のこころを大切にする党」の中野正志幹事長の言葉から理解しやすいので、次に引用してみます。

 

国民主権の原理から、当然、日本国籍のみを保有する者が国政に参加できる。

領土問題など主権国家の権力行使では他国と国益が相反する局面は多々ある。

そうした局面も含め、国民が権力の行使を負託しているのは、国民主権の原理からいって日本国籍のみを保有している者。

引用元:Yahoo!ニュース

 

このように言って、重国籍者の公務就任権の問題を議論するべきだと主張しています。

 

なるほど、昨今では尖閣諸島問題なんかもありますし、個人の意志が日本人としてあるのか外国人としてあるのかってのは、けっこう大きな問題かもしれないですね。

 

一般人ならまだしも、国会議員としての蓮舫さんにとって、二重国籍か否かってのは次元の違う問題だと考えるべきかもしれませんな。

 

今後の国会での厳しい追及が予想されますので、注目していきたいと思います!

 

【参考】Yahoo!ニュース livedoorニュース Yahoo!知恵袋