リオデジャネイロ五輪とパラリンピックの開催を2ヶ月後の8月に控えて、ブラジルが置かれている様々な問題に厳しい目が向けられています。
大会の延期や中止、あるいは開催地の変更を訴える声も上がっていますね・・・。
健康問題については、今も出場することに抵抗を感じている選手が少なくないし、こんな状況でオリンピックは開催できるんでしょうか・・・?
そこで、リオデジャネイロ五輪&パラリンピックが抱えている問題についてまとめてみようと思いますよ♪
ジカ熱の問題で専門家らとWHOの見解に隔たり?
まずは以前から報道され、選手や観戦に訪れた各国の人々の健康を大いに不安にさせるジカ熱の問題・・・。
ジカ熱について復習しておくと、ザックリ言って次のような感じです。
・ジカ熱は主にブラジルで蚊が媒介するウイルスによる病気
・昨年以降、「小頭症」などの先天性異常を持つ子供が1300人近く生まれている
・流行の時期と重なるなどの理由から、ジカ熱が原因であるとみられている
5月28日の報道によれば、この問題を受けて、世界各国の医師や科学者、研究者ら150人が、国際オリンピック委員会(IOC)の公式パートナーであるWHO(世界保健機関)宛の署名入り書簡を公開・・・。
五輪をきっかけにウイルスが世界中に蔓延させるリスクが高まるとして、このままの状況で開催することは、
「無責任で非倫理的」
だと訴えています。
ところが、WHOは次のような見解を発表しているんだとか・・・!
リオデジャネイロ五輪とパラリンピックの会期(8月5日~9月18日)はブラジルの冬季に当たり、蚊に刺される可能性は低くなる。
五輪を中止、あるいは延期すべき公衆衛生上の理由はない(米疾病対策センター(CDC)のトム・フリーデン(Tom Frieden)所長談)。
|д¬).。oO ホントニィ~?
このような見解を示すWHOについて、先の署名入り書簡によれば、
WHOは巨額の金銭を投じたため偏りのない判断ができなくなっているのではないか?
と疑問を示しつつ、 w( ̄▽ ̄;)wワオッ!!
WHOはジカ熱の問題を再考し五輪を延期、あるいは開催地の変更をすべきだ。
われわれはWHOとIOCに、科学、公衆衛生、スポーツの精神を最優先して根拠に基づいた透明性のあるプロセスを進める独立諮問組織の設置を求める。
としているそうです・・・。
WHOは以前から、ブラジルへの渡航者へ注意を呼びかけ、蚊に刺されない対策を促しています。
でも、何かとオリンピックと金銭の問題が持ち上がる昨今・・・
冷静な判断に悪影響を与えている事実があるとすれば、こりゃ随分とコワい話になってきますな・・・。
ほかにも、リオ五輪の海洋種目の開催地はひどい水質汚染が問題になっていますよね。
噂によればスラム街や工場からの排水が原因だとかで、ひどい臭いがするって評判です・・・。
専門家の話をテレビで聴いたら、
「選手の体内にこの汚染水が入ったらヤバいよ!」
ってな意味のことを言っていました・・・。
地上にはジカ熱、海上には毒々しい汚染・・・開催までに解決できるかねぇ~??
ヾ(;´Д`)ノヤバイヨヤバイヨ!
政治家の汚職&貧困問題からの治安悪化・・・
今年に入ってからだったでしょうか・・・?
ブラジルのジルマ・ルセフ大統領が弾劾裁判にかけられて、180日間の職務停止命令を受けましたよね。
詳しくは知らないんですけど、国営の石油会社ペトロブラスが絡んだ会計の不正操作と、政治家たちの大規模な汚職が明るみになったそうな・・・。
副大統領のテメル氏が大統領代行となって暫定政権が発足しましたけど、ルセフ大統領の支持者らとモメてるとかモメてないとか・・・。
こんな状況で内政の屋台骨はガクガクしているでしょうし、オリンピック開催中の警備や安全対策は大丈夫かいな・・・!?っていう不安が広がりますよね。
さらにブラジルには前々から問題になっている治安問題ってのがあります・・・。
現在のブラジル経済は悪化の一途で、ここ2年連続のマイナス成長を記録しています。
進むインフレ、上がる一方の失業率、増えていく貧困層による窃盗などの犯罪の増加・・・。
銃器を所持する犯罪者も多く、強盗などによる人命に関わる被害も懸念されます。
オリンピック&パラリンピック開催期間中には、このような環境に世界中から観光客が大勢やって来るわけです・・・。
健康問題、衛生問題、治安問題・・・。
五輪なんて開催している状況じゃないって言って、デモや反対運動も頻繁に起きています。
正直言って、いざ本番ってことになったらどんな不測の事態が起きるか分かったもんじゃありませんよね。
私は個人的に大いに不安を感じますが、ひたすら事の成り行きを見守るしかありません・・・。
(lll´д`)コ、コワイ・・・
【参考】
・リオ五輪、開催地変更か延期をジカ熱で専門家150人が公開書(AFP)
・WHO声明、夏季五輪ブラジル開催はジカ熱流行に大きく影響せず(ニューズウィーク)