すでにガンの特効薬になり得る医薬品が発売されている!ってことを初めて知りました・・・
ヽ(; ゚д゚)ノ
「オプジーボ」って言うんですけど、日本の研究者が開発に大きく貢献しているとかで、2014年に承認&発売されていたんですって!
私にとってはまったくの初耳でございましたよ・・・不覚・・・
m(_ _;)m
でもですね、ご存じの方も多いようですが、この薬って冗談みたいに高額なんだそうで、患者がこぞって使用すれば、日本の財政が破綻しかねないって言われているんだとか・・・。
そこで、この「オプジーボ」について調べつつ、どうしてこんなに高額なのかってのを解いていきたいと思いますよ!
オプジーボとはどんな薬なのか?
まずはこの「オプジーボ」なる医薬品が、ガンの治療に効果があるとされる仕組みを調べてみましたよ。
なんか分かりづらかったんで、何度も資料を読んで自分なりに噛み砕いてみることにしました。
・我々の体には免疫細胞があって、通常は悪い細胞を攻撃してくれる
・ガン細胞は「PD-L1」という物質を作り出して、免疫細胞にブレーキをかけちゃう
・オプジーボは「PD-L1」に抗いブレーキを阻止し、免疫細胞の攻撃力を高めてくれる
ざっと理解した感じでは以上のような効用みたいです♪
なるほど、ガン細胞ってのは免疫細胞をだまくらかす特殊能力を持っていたんですなぁ~・・・悪いヤツですねぇ~、恐るべし!
で、そこに目を付けた研究者が、その特殊能力を封じることに成功したと♪ こういうことですね!
ホントハモットムズカシイハナシ・・・(ο・д・)(・д・`ο)ネー
オプジーボが開発された経緯
「オプジーボ」ってのは商品名で、研究者の間では「ニボルマブ(nivolumab)」という名称で呼ばれていたみたいです。
もともとは、悪性黒色腫(メラノーマ)って言う皮膚ガンの治療のために開発されたんだとか・・・。
それを非小細胞肺ガン、腎細胞ガンといった広い範囲に適用したそうで、京都大学医学部の本庶佑博士の研究チームが開発に貢献しています。
本庶佑博士はノーベル医学・生理学賞の候補にも挙がっているんですと!
出典 :www.nippon.com
で、この「ニボルマブ」の製品化に向けて、小野薬品工業が提携先のアメリカのブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)と協力。
内臓ガンからリンパ種などの血液ガンまで、10種類以上のガンに対する臨床試験を進めています。
日本では2014年7月4日に製造販売が承認されて、同年9月に「オプジーボ」として発売されています。
オプジーボが高額な理由
小野薬品工業は長期間にわたって製品開発に尽力してきたわけで、それはそれは莫大な研究開発費がかかっているんですね。
そんな予算を元に値段が決められるため、「オプジーボ」はめちゃめちゃ高額な薬になっています。
今現在、年間売上高が1,400億円と言われているけど、「オプジーボ」の売上だけでそれくらい稼げちゃうという見込みだそうです。
いったいどれくらいの値段かって言うと、体重60kg程度の肺ガン患者の治療に使った場合、年間で3,500万円!!
保険適用だから、その大半は国庫からの支出になるわけで、日本中の患者さんが「オプジーボ」を使うとしたら、そりゃ日本の財政じゃ賄えないよ!ってことですな・・・。
では、日本の新らしい医薬品の値段がどうやって決められているのか・・・?
これが気になるわけですよ。
で、探してみたら参考になりそうなサイトが見つかりました。
【参考】新医薬品の薬価算定方式
これによると、「オプジーボ」のような他に類のない新薬の場合は、次のような項目を元に薬価を算定するんだそうですよ。
・労務費(労働時間)
・製造経費
・製品製造(輸入)原価
・販売費・研究費等
・営業利益
・流通経費
・消費税
これらの合計から算定薬価を決めるってことみたいですね。
「オプジーボ」の研究開発には、小野薬品工業の研究開発費のほとんどがつぎ込まれているそうで、されらを上記に当てはめると、とんでもない値段になっちゃった!ってことなんでしょうね・・・。
せっかくの特効薬でも使えないんじゃ意味ないし、かと言って薬品メーカーだって慈善事業ってわけにもいかないし・・・。
そもそもの仕組みや制度に問題があるとしか思えませんな。
ここは国にない頭をフル回転させてもらって、小野薬品工業も患者さんも国民もウィンウィンになるようなアイデアを絞り出してほしいですね♪
【参考】デイリー新潮 ウィキペディア