世界の競馬文化を体験しよう

日本ではすでにお馴染みの競馬。国が認めた公共のギャンブルとして、昭和の時代から人々に慕われてきました。現代の競馬は女性も気軽に足を運べるような華やかなムードが漂い、常に心がワクワクするようなイベントが開催されています。さて、海外の競馬シーンは一体どのようになっているのでしょうか?

ここでは、日本の外側に目を向けて、アメリカ、イギリス、カナダ、オーストラリアを中心に、世界各国の競馬についてご紹介します。

アメリカの競馬

最初にアメリカの競馬からご紹介します。アメリカで最大級の規模を誇る競馬と言えば、サラブレッドの平地競走ですが、その他、クオーターホース、スタンダードブレッドハーネスレースなども人気のレースタイプです。やはり、主流なのは「ダートレース」で、芝レースはややランクが下がるイメージで浸透しているようです。

そもそも、アメリカで最初に競馬がスタートしたのは、17世紀の半ば頃と言われており、ヨーロッパの貴族が好む高貴なスポーツとして、イギリスから輸入されました。下記で米国で最も人気のある競馬レースを挙げてみましょう。

  • プリークネスステークス
  • ケンタッキーダービー/ケンタッキーオークス
  • ブリダーズカップ・クラシック
  • ベルモントステークス
  • エイコーンステークス  など

イギリスの競馬

続いてイギリスの競馬です。歴史を振り返ると、イギリスで最初のホースレーシングが行われたのが12世紀ごろで、1540年に世界で初めてのレーストラック「チェスター競馬場」が建設されました。イギリスでサラブレッドという品種が生まれたのは1700年頃で、その約30年後には、競走成績がレーシングカレンダー(公式文書)として保存されるようになりました。

さらに、その20年後には競馬組織を統括する団体「ジョッキークラブ」が誕生しました。

時が過ぎ、2011年には英国では超有名なブリティッシュ・チャンピオンシリーズの立ち上げがあり、2021年に10周年を迎えたばかりという感じです。

そもそも、イギリスの競馬は国内で最も人気のあるサッカーに続く、2番目にポピュラーなスポーツです。イギリスでは、ブックメーカーで競馬レースの結果に賭けるベッティングが盛んに行われており、売り上げは100億ポンドにも上ると言われています。下記で主なレースを挙げてみます。

  • ギニーズフェスティバル:2000ギニーG1、1000ギニーG1
  • ロッキンジSデー:ロッキンジステークスG1
  • ダービーフェスティバル:ダービーステークスG1、オークスG1、コロネーションカップG1
  • ロイヤルアスコット:キングチャールズ3世SG1、クイーンアンSG1、ウォキンガムS
  • グロリアスグッドウッド:サセックスG1、レノックスSG2、スチュワードC

また、イギリスの競馬では障害競走も人気のレーススタイル。10月から4月に開催されており、トルワースハードル、シリーアイルズノービスチェイス、シュプリームノービスハードル、RSAチェイスなどが人気タイトルとなっています。

イギリスでは誰もが知る「チェルトナムフェスティバル」は3月、スコティッシュグランドナショナルは4月、そして、年末を飾るキングジョージ6世チェイス・ウェルシュナショナルは12月に開催されます。

ちなみに、イギリス競馬というカテゴリーの中には、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドが含まれることもあります。このように、イギリス競馬と言っても範囲が広いです。

カナダの競馬

カナダの競馬は、1760年頃に公式のルールを用いて行われたのが始まりで、一番最初に建設されたのがモントリオール競馬場です。その後、ケベック州とオンタリオ州で続けてクイーンズプレイートが開催されました。

カナダの競馬で最も特徴的なのは、ベッティングスタイルがパリミチュエル方式だけ合法として扱われていることです。カナダ国内にいるサラブレッドの数はおよそ2600頭で、カナダのクラシック三冠競走においては、出走馬はカナダ産の馬のみとされています。

主な競争は平地でカナダ産限定と国際競争の2種類があります。

<カナダ産馬限定>

  • キングスプレート
  • プリンスオブウェールズステークス
  • ブリーダーズステークス
  • ウェアンダーウェステークス

<国際競走>

  • サマーステークス
  • ハイランダーステークス
  • ウッドバインマイルステークス
  • ナタルマステークス

主な競馬場はアルバータ州、オンタリオ州、ケベック州、ブリティッシュコロンビア州を含む、7州に広がっています。

オーストラリア競馬

オーストラリアも競馬が盛んな国です。1810年にニューサウスウェールズ州のハイドパーク競馬場で国内初の競馬が開催されました。もちろん、イギリス文化が根底にあるオーストラリアでは、英国人の主導で初めての近代競馬が行われました。

その後、メルボルンのフレミントン競馬場、コーフィールド競馬場、ロイヤルランドウィック競馬場などが生まれ、次々に歴史的なレースが展開されていきました。

オーストラリアで最も有名なメルボルンカップでは、女性が華やかなドレスとお洒落なハットを身に着け、豪華絢爛に開催されます。普段はベッティングをしない人も「メルボルンカップだけは」と張り切る姿も見られます。

オーストラリアで競馬に賭ける際は、パリミュチュエル方式が採用されています。競馬と同じように人気があるのが「ドッグレース」で、インスタやXで話題が飛び交い、ラジオやテレビの生放送も白熱した実況中継が見られます。オーストラリアでの主な競争を挙げてみましょう。

  • ゴールデンスリーパーステークス
  • サイアーズプロデュースステークス
  • ラウンドウィックギニー
  • ローズヒルギニー
  • ケネディオークス  など

また、オーストラリアでは競走の種類も多く2歳三冠の他、オーストラリア三冠、古馬混合、非G1競走、などがあります。

まとめ

今回は海外の競馬をご紹介しましたが、賭けという観点から探れば、日本の競馬が世界の中で最も売り上げが高いと言われています。今では、かつて競馬が持っていた薄暗いイメージは消え去り、明るく、健全で、華やかなイメージがあります。デートや誕生日と言った特別な日に競馬に足を運ぶ人も海外では多いそうですが、力強くコースを走り抜ける馬たちを眺めていると、観戦している私たちまでドキドキ・ワクワクしてきます。

世界の競馬も衛星放送やYoutubeなどで観ることができるようになり、グローバル規模で熱いレース展開が楽しめるようになりました。さて、今月は世界でどんなレースがあるのか?リサーチしてみるのも良いですね。