ダリの遺骨発掘費用はいくら?親子関係なしでピラルアベルに請求?

 

スペインフィゲラス出身のシュールレアリスムの巨匠サルバドール・ダリの娘だと主張していた、霊媒師のマリア・ピラル・アベルさん。

 

注目されていたDND鑑定の結果、ダリとの親子関係は否定されることになったようです。

 

けっこう大掛かりな作業が必要だったようですが、この費用ってダリが払うんでしょうね?

ア!(ο・д・)(・д・`ο)アー!

 

 

1989年に84歳で亡くなった20世紀の巨匠画家、サルバドール・ダリ(Salvador Dali)。

これまでダリには、血のつながった子どもはいないと言われてきました。

 

 

そんなわけで、「ガラ=サルバドール・ダリ財団」がダリの財産を管理しているのかな・・・?

このあたりの状況が、調べてみてもよく分かりません。

 

「ガラ」っていうのは、悪妻との評判が高かったダリの妻の名前ですね。

 

ガラ(本名:ヘレーナ・ディミトリエヴナ・ジャコノワ)が生まれたのは1894年、ダリが生まれたのは1904年・・・。

 

8歳の姉さん女房ってことですかね。

 

2人が出会ったとき、ガラには詩人のポール・エリュアールという夫がいました。

 

恋多きガラの状況については複雑だったんで割愛しますが、ガラとエリュアールは1932年に離婚。

そして1934年にダリとガラは結婚しています。

 

世間的には悪妻とされるガラですが、ダリに天才を自覚させたのはガラであり、ダリは生涯にわたってガラを愛し続けたと言います。

 

ダリはガラについて、多くの言葉を残しているんですね。

 

「ガラは僕の魔法のランプ」

「ガラは私を現実から守ってくれる殻である」

「ガラの存在なしでは私はダリになりえなかった。彼女は私の母であり、私の酸素であった」

「わたしはガラなしではダリになれない。」

「彼女はわたしの内密の真実、分身なのであり、わたしと同一人である。」

 

事実、1982年にガラが亡くなると、「自分の人生の舵を失った」と言って、引きこもるようになったそうです。

 

ちなみに、1965年頃のダリには、アマンダ・リアという35歳も年下の愛人がいました。

なんと、精神的な愛人として、妻のガラにも公認の仲だったそうな・・・。

 

このアマンダの男性遍歴がまたスゴくて、デビット・ボウイ、ブライアン・ジョーンズ、ブライアン・フェリー、ジミ・ヘンドリックス、ミック・ジャガー、マーク・パーマー、ジョージ・ハリスンなどなど、そうそうたる顔ぶれが出るわ出るわ・・・。

 

ま、早い話が、天才というか変わり者の方々のプライベートは、私のような凡人には理解できないということであります。

 

 

さて、ダリについて父親認知訴を起こしたピラル・アベルさん・・・。

 

その主張にれば、彼女の母親は、カタルーニャ州の港町カダケス(Cadaques)で働いていた当時、この町に長く滞在していたダリと関係を持ったと言います。

 

これを受けて、裁判所はDNA鑑定のためにダリの遺骨を掘り起こすよう命令しました。

 

 

ガラ=サルバドール・ダリ財団にとっては寝耳に水、えらい騒ぎだったことでしょうね。

 

だって万が一実子だなんて証明されちゃったら、莫大な遺産が相続されることになるんですから。

 

しかし結果は、

「ピラル・アベルさんは、ダリの娘ではない」

というものだったわけですね。

 

内心ホッとしたことでしょう、ガラ=サルバドール・ダリ財団は次のような声明を発表しています。

 

これまでに(ピラル・アベルさんがダリの)親族であることを示す根拠は見つかっておらず、今回の結果は財団にとって驚く内容ではない。

鑑定により、このばかげたでっち上げの論争に終止符が打たれたことを、財団は喜んでいる。

 

さて気になるのは、報じられている次の部分です。

 

遺骨の掘り起しは、ダリが生まれたスペイン北東部フィゲラス(Figueras)のダリ劇場美術館(Dali Theatre-Museum)で7月に行われ、墓を覆っていた1トン超の石板を取り外すなど、大掛かりな作業となった。

ダリ財団の弁護士は、アベルさんの主張が誤りだった場合、彼女は多額の請求を受ける可能性があると警告していた。

 

その様子は日本のニュースでも画像入りで報じられ、確かに大掛かりなものだったと記憶しています。

 

ダリの髭が10時10分の位置のままだった・・・なんて話題になりましたもんね。

 

この作業の費用がアベルさんに請求される可能性は高いとして、いったいどれくらいの金額に上るんでしょうか・・・?

 

あんなにきれいな安置場所をほじくり返しちゃった上に、鑑定作業だってかなりの金額になると思います。

 

霊媒師だとか占い師として生計を立てているそうだけど、払えるんでしょうかね?

 

あ、どうでもいいですか。