寺脇研の発言の反響は?安倍首相の獣医学部新設を全国展開の意図とは?

 

加計学園問題をめぐり、安倍晋三首相が、

「ほかにも獣医学部新設を全国展開する」

との意向を表明した件について、寺脇研氏が自身のフェイスブックで、

「とんでもない話」

と評したことに対し、様々な反響が寄せられているようです。

 

そこには、安倍首相が意図するものが見え隠れすると同時に、寺脇氏に根付いた考え方そのものへの批判もあるみたい・・・。

 

 

加計学園問題をめぐる今回の発言の流れ

寺脇研氏のプロフィールをざっくりまとめると次のような感じです。

 

出典:facebook.com

 

 

名前: 寺脇 研(てらわき けん)

生年月日: 1952年7月13日 64歳(2017年6月現在)

出身地: 福岡県福岡市

出身校: 東京大学法学部

職業: 映画評論家、京都造形芸術大学芸術学部マンガ学科教授

※ 元文部省・文部科学省官僚

 

加計学園問題をめぐり、文部科学省の対応や、全事務次官の前川喜平氏の証言などがクローズアップされています。

 

同じく文科省出身で、メディアにも度々登場する寺脇氏の発言ですから、やっぱり注目されますよね。

 

その寺脇氏が自身のフェイスブックに投稿したのが次の内容であります。

 

とんでもない話。
「お友達」批判をかわすために他大学の参入をどんどん認めようというのだろうが、これでは獣医師業を自由競争にしてしまうことになる。
その先は医師、歯科医師の自由競争、そして自由診療… 誰でも同じ医療が受けられる時代が終わってしまう。

引用元:facebook.com

 

この発言を引き出したのは、6月24日に神戸市中央区の神戸ポートピアホテルで開かれた神戸「正論」懇話会の設立記念特別講演会で行われた、安倍首相の講演内容であります。

 

その気になる部分を抜き出してみると、次のような発言になります。

 

獣医師界からの強い要望をふまえ、まずは1校だけに限定して特区を認めるという中途半端な妥協が、結果として、国民的な疑念を招く一因となった。

改革推進の立場からは、今治市だけに限定する必要はまったくない。
すみやかに全国展開を目指したい。

地域に関係なく2校でも3校でも、意欲あるところにはどんどん獣医学部の新設を認めていく。

 

この安倍首相の発言の真意については、石破茂前地方創生担当相も疑問を抱いているようです。

 

(家畜を診る)産業用獣医師などの処遇を改善する方が、公費の使い道としてはいいのではないか。

なぜ突然表明されたのか。
『加計だけ特別に配慮している』と言われたくないからだろう。

引用元:this.kiji.is

 

安倍首相の意図の大部分が、加計学園問題をボカすことにあるだろうことは多くの人が想像するだろうし、そもそも獣医師界はそんな要望はしていないって言っていましたよね?

 

それにしても、なぜ寺脇氏の発言に対する反響には、批判が含まれていたんでしょうか・・・?

 

 

寺脇研の発言に対する反響は?批判される理由は?

ネット上の反応を見てみると、安倍首相の今回の発言の裏に加計学園問題への疑惑の目をかわす狙いがある、との考えには同意する人が多いようです。

 

でも、発言の後半部分、

「獣医師業を自由競争にしてしまうことになる」

と嘆いていることについては、かなりの人の頭の中に「?」マークが浮かんだようです。

 

Yahoo!のコメント欄から、共感の多い意見を抜粋してみると、次のような内容となりました。

 

[speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”A さん”]ある意味自由競争でいいと思うが間違いかな?
国家試験でちゃんと獣医師に資格をとればいいんだし、全国の鳥インフルエンザへの対応で獣医師不足に悩む自治体も多いと聞く。獣医師の数を制限して都会でペットの診察で大儲けする時代もどうなのかなと思う。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”B さん”]医者が自由競争でないならば、保護の効果分に課税すべきだと思う。
獣医師は、人命に関わることもないので自由競争で良いのではないか。
45倍の競争率の裏の文科省の利権を疑ってしまう。天下りにもつながっているのでは。学校関係への天下りが多いのは学校を増やさない見返りと疑ってしまう。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”C さん”]自由競争にしないとサービスの向上も技術の向上もないよ。
仮に自由競争でみんながやりたがらない職業になろうと自由競争にすべき。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”D さん”]実際になり手がいなくて現場では猫の手も借りたい忙しさだと言うし、入試の倍率は15倍、獣医になりたくてもなれない人が能力的にどうかというのもあるけど、経済学部とか人文学部みたいなのを増やすよりも、将来社会に必須の学科を増やすのは間違っていないと思う。
獣医ではなく人間の医師も少なく助成をしているのだから、もっと社会に関連する学科の助成を積極的に行うべきだと思う。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”1.jpg” name=”E さん”]要望があるなら作れば良いんです。
需給関係を役所の判断に任せてるのが間違いです。[/speech_bubble] [speech_bubble type=”std” subtype=”L1″ icon=”2.jpg” name=”F さん”]この人は2006年11月に退官後2007年4月に京都造形芸術大学に着いた人で、今で言う天下り官僚です。
2008年4月にコリア国際学園理事就任で朝鮮学校の無償化推進派です。
経歴を見れば人物が解ると思いますが、この人をマスコミが使う意味はまともな人間なら想像出来ますな。[/speech_bubble]

 

なるほどですねぇ~・・・。

 

寺脇氏は自身が天下りを利用してきた、規制の枠にどっぷり浸かった思考の持ち主との意見が目立ちました。

 

それはさて置き、私にも寺脇氏が嘆いている理由がよく分かりません。

 

そして、

「その先は医師、歯科医師の自由競争、そして自由診療… 誰でも同じ医療が受けられる時代が終わってしまう」

という危惧の理由も分かりません。

 

社会の構造を勉強していない私が悪いのかもしれないけど、多くの人が言うように、自由競争の何がいけないと言うんでしょうか・・・?

 

いずれにせよ、寺脇氏の発言に対しては大方の人があまり注目に値しないと考えているみたいですね。

コンナキジ、カカナキャヨカッタノニ(ο・д・)(・д・`ο)ネー