2017年6月2日の夜11時50分頃、JR総武線の平井駅で起きた痴漢騒動について・・・。
現場にいた人や、報道を目にした人たちが、
「冤罪を証言する人が多数いるのに、警察官が強制連行した」
として大ブーイングの嵐であります。
この騒動で電車は大幅に遅延することとなり、家路を急ぐ3万人もの乗客に影響を及ぼしたと言われています。
そこで、何がどうなったのか、一連の流れを追ってみたいと思います。
平井駅での痴漢冤罪騒動の流れ
今回の騒動の流れについて、順を追って書き出してみると、次のような感じです。
中国人と思しき女性が、総武線車内で「痴漢をされた」と騒ぎ出す
⇒ この女性が社内の緊急停止ボタンを押す
⇒ 電車は平井駅で緊急停止
⇒ この女性が、行為を否定する男性客に対して、殴る蹴るの暴行
⇒ 数人の警察官が電車内に駆けつける
⇒ 警察官らに対し、周囲の複数の乗客が冤罪を証言する
(疑われた男性は、吊革につかまり、一方の手でスマホを持っていた)
⇒ ところが警察官らは、男性を連行しようとする
⇒ それを拒んだ男性はその場に座り込む
⇒ 警察官らと男性、一部の証言者の間でワーワーとひと悶着
⇒ 平井駅のホームで待っている乗客は状況を把握しておらず、電車から出ようとしない男性に「どんだけ迷惑かけてんだ! とっとと降りろよ!」などとブーイング
⇒ 証言者らしき別の男性を伴い、ようやく冤罪男性が警察官らに連行される
※ この間、自称被害者の女性はホームで待機していたらしいが・・・?
【#中央・総武各駅停車 運転見合わせ】3日0時24分、#中央・総武各駅停車 は、#平井駅 での車内トラブルの影響で、#御茶ノ水駅 ~ #千葉駅 間の千葉方面行き列車で運転を見合わせています。 #拡散希望 pic.twitter.com/ifSxn1VSIZ
— 東京駅 (@JRTokyoEki) 2017年6月2日
ツイッター上には現場に居合わせた人が撮影した動画もアップされておりました。
車両の前のホームには大勢の人だかり・・・。
被疑者男性と思われる叫び声や、周囲の人のどなり声、降車を促す警察官の声など、かなり騒然とした状況です。
終電間際の時間帯で、仕事に、あるいは酒を飲んで疲れて家路を急ぐ多くの人が大迷惑を被ったわけであります。
冤罪の証言者がいても連行?警察官らの対応は正しいのか?
さてさて・・・
ネット上では、被疑者男性の冤罪を証言する周囲の方々の発言に耳を傾けることなく、一方的に強制連行したとして、警察官らに非難が集中しております。
でもこれって、どうなんでしょうね?
「この人はやってません! 私は見てました!」
って言われたからって、
「ああ、そうですか。じゃ、そのままお帰りください♪」
ってなわけにはいかないでしょう?
ひとまず場所を移して、被疑者、証言者、自称被害者らを伴っての事情聴取って流れになるのが普通なんじゃないでしょうか・・・?
本当に冤罪だったら、えらい迷惑で気の毒ですけどね。
でも、巻き込まれちゃったものは仕方ないし、腹立たしいし悔しいけど状況を受け止めて、堂々と対抗するしかないんじゃないでしょうか・・・?
冤罪であったことを前提に、今回のケースを考えてみると、当人や周囲がこうむった迷惑行為は、
・自称被害者の女性の一方的な言いがかりと、被疑者男性に対する暴力行為
・(状況によっては)非常停止ボタンを押して電車を止めたこと
・被疑者男性が連行を拒否して社内に留まり、電車を遅延させたこと
といったところかな・・・?
たまたま現場に居合わせたばかりに、警察官らに同行することになった証言者の方もいい迷惑だったでしょうけど。
ちなみに、中国人と思しき女性、被疑者男性、そして証言者らは、小松川警察署に連れて行かれたという情報があります。
そこで双方の事情聴取が行われると思いますが、ことによると、被疑者男性の手に女子の衣服の繊維が付着していないか・・・みたいな検査も行われるかも・・・。
痴漢冤罪を証明するためには、周囲の目撃者を探して証言を求めるというのが第一歩だと聞いたことがあります。
逃げたりする行為は、刑法上でも、むしろ罪を認めているとみなされるそうなので、冤罪を証明する際の障害になる場合が多いそうな・・・。
今回のケースでは証言者と思われる別の男性(黄色いTシャツの人)が同行しているようですね。
この画像、階段の途中で証言者らしき男性と警官が言い合いになっているシーンです。
自称被害者の女性の姿がないのが気になりますが、別個に連行されているんでしょうか・・・?
男性に対する暴行容疑もあるだろうし・・・。
電車を遅らせたことへの賠償問題・・・なんてことも可能性があるし、誰がどう負担するのかも気になりますね。
事情聴取は長時間に及ぶことが多いそうですが、ま、とりあえずは、無事に冤罪が晴れると良いなぁ~、と思います。