※ 本記事の内容につきまして、主催者側による返金手続きへの対応が発表されました。詳細は末尾にて♪
11月11日に東京の両国国技館で開催されたロックの祭典「クラシック・ロック・アワード」の騒動について書かせていただきます!
ハリウッド俳優ジョニー・デップが日本初ライブを披露したり、YOSHIKIがピアノ演奏したり、「デフ・レパード」、「チープ・トリック」、リッチー・サンボラなどなど名だたるミュージシャンが名を連ねておりました。
中でも往年のロックシーンに思いをはせるファンたちにとって、注目すべきはジェフ・ベック、そして伝説的なバンド「レッド・ツェッペリン」を牽引してきたギタリスト、ジミー・ペイジなのでありました。
ところが・・・!!
ジミー・ペイジが登壇したのは賞のプレゼンターとしてのほんのわずかな時間だけ!
この現実にファンは激怒し、
「詐欺だ!」
「金返せ!」
といった騒動に発展しているのです。
そりゃ怒るよ・・・だって・・・!
事前告知やポスターと主催者側の釈明は?
報道にもあったけど、このポスターを見てやってくださいよ・・・。
ジェフ・ベックと並んで大きく書かれたジミー・ペイジの名前。
世界三大ギタリストと呼ばれた内の2人がセッションすると期待が高まるのも無理はないですよね。
事実、主催のKLab株式会社は、ホームページの告知に次のようにPRしているんです。
ジミー・ペイジの来日公演は、1996年、東京・名古屋・福岡で行われた『ジミー・ペイジ/ロバート・プラントワールドツアー』以来20年ぶりとなります。
(中略)
ロック・レジェンド達が一堂に会して、入れ替わり立ち替わり、一夜限りのジャムセッションを繰り広げます。
中でも『世界3大ギタリスト』の2人、ジミー・ペイジとジェフ・ベックは日本初共演を果たすことになり・・・引用元:Yahoo!ニュース
しかもダメ押し・・・
真田哲弥社長が自身のFacebookアカウントで、開催直前の11月7日に次のようなコメントを残しちゃってます。
今週11日開催のClassic Rock Award,
ギタリストとしてジョニー・デップ呼んじゃいました。
もちろん大御所ジミー・ペイジとジェフ・ベックのセッションは多分これが見納め。他にもチープ・トリック、ジョー・エリオット、フィル・コリン(デフ・レパード)、リッチー・サンボラ、オリアンティ、などなどが一夜限りのセッションを繰り広げます。引用元:Facebook
「もちろん大御所ジミー・ペイジとジェフ・ベックのセッションは多分これが見納め」
って、「セッション」ってはっきり書いてますよね。
そりゃね、「セッション(session)」には会を開くとか集会といった意味もありますよ。
でも、ミュージシャンが集まる場で言うなら、そりゃ一緒に演奏することを当然のごとく誰もがイメージするでしょ!?
これって見方によっては虚偽だと思うし、「悪質な宣伝」、「騙した」って言われても仕方ないんじゃないでしょうか・・・?
ファンからの不満爆発に対して、主催者側は次のように語っていると言います。
当初はジミー・ペイジは演奏するという話で進めていた。しかし、本番が近づくと、演奏はしないことになった。それでも数日前に来日したときに、ペイジはギターを持参していたんですが・・・
引用元:Yahoo!ニュース
かなり言い訳がましい、信じがたい話であります。
演奏しないことになった・・・って他人事みたいに言っているし、誰が決めたのかも知りませんが、お客さんのことを思えばギリギリまで調整するなり説得するなりしなくちゃって思うんですが・・・。
主催者側は責任を取って何か対応するんだろうか・・・?
自分のことでもないのに、この件でプリプリ怒っていたら、
「ジミー・ペイジの下手なギターなんか聴きたいか?」
と友人に言われちゃいました・・・。
何を言っちゃってんの!?
そりゃね、エリック・クラプトンやジェフ・ベックに比べたら多少は劣るかもしれない。
でもね、世界三大ギタリストと呼ばれるにはそれ相応の理由があるんですよ!
ジミー・ペイジのギターは伝説のバンド「レッド・ツェッペリン」のサウンドそのものだし、代替えがきくものでもありません。
仮に経年劣化していようと何だろうと、そのジミー・ペイジ本人が目の前でギターを奏でることに価値があるんです。
だから今回、期待に胸を膨らませて会場に足を運んだファンたちの怒りは、すんごく理解できますね。
以前、私はエリック・クラプトンのライブを2度ばかり拝見したことがあります。
最初は嬉しいことにアリーナ席でしたよ。
でもね、ジミ・ヘンドリックスやジェフ・ベックが好きだった私は、とくにクラプトンに興味はなかったんです。
ところが、目の前に伝説のギタリストが立ち、堂々たるプレイを聴かせてくれる・・・。
ドえらく感動しましたよ! すっかりファンになっちゃって、過去のアルバムも何枚も買っちゃいましたともさ!
本物の歴史上の人物が同じ空間にいて、それこそ伝説のプレイを目の前で披露してくれる・・・。
上手かろうが下手だろうが、劣化してようが、年とってようが、その音はその人にしか出せない特別な世界であって、それを味わうことができる極めて稀な機会だと誰もが期待していたんですよね。
そりゃね、裏切られた感はすさまじいですよ、想像を絶するくらいの失望ですよ。
私は行ってませんよ、行ってないけども、我がことのように怒りが込み上げちゃうわけであります。
ジェフ・ベックの演奏が聴けただけでもイイだろうって?
いやいやいや、そういう話じゃないでしょっての。
いったいどれほどの人たちがジミー・ペイジの演奏を目当てに集まったことか・・・。
このイベントの最大の目玉だったはずなんですよ。
いやぁ~、ショックを想像するだけで興奮してきました。
思わず鼻血が出ちゃいましたよ・・・。
いったいどうしてくれるんでしょうね、これ・・・!
演奏するかしないかなんて、絶対に事前に決まっているはずなんです。
それなのに、さもジェフ・ベックと共演でもするかのようなポスター&告知・・・。
これって、誇大広告と言うより、詐欺と言われちゃうのも分かる気がします。
はたして主催者側は何かしら対応するんでしょうかね・・・?
いやぁ~、このまま状況が収束に向かうのをただ待つんだろうなぁ~・・・。
もっとも誰かが本気で訴えれば別の展開があるかもしれませんね。
別に個人的な恨みはないけど、お客さんの気持ちは理解できる!
こりゃまずは誠意ある謝罪が必要なシーンなんじゃありませんかね?
【追記・・・2016/11/14】
真田哲弥代表取締役が今回の騒動について謝罪しました。
それによると・・・
本番直前に、ジミー・ペイジ氏の意向により、演奏が行われませんでした。演奏が行われなかった理由について、ジミー・ペイジ氏側に問い合わせをしておりますが、現在のところ回答を得られておりません。
(中略)
券売時の広告宣伝にジミー・ペイジ氏を看板スターとして位置付けて告知をしたにもかかわらず演奏が行われなかったことは事実ですが、逆に、券売時に告知をしていなかったジョニー・デップ氏やジョー・ペリー氏が参加し、素晴らしいパフォーマンスを披露してくれました。
引用元:Yahoo!ニュース
で、ジミー・ペイジの演奏は実現しなかったけど、イベントとしては成立したから返金はしないよってことだそうです。
ちょっと言い訳がましいけど、主催者としてはそう言うしかないでしょうね・・・。
でもやっぱりファンからすればどえらいガッカリであることに変わりはありませんやね。
【追記2016/11/20】チケット代金の返金&2017年イベントへの優待割引について
KLab公式サイトより、今回の騒動についてチケット代金の返金に応じる旨の発表がありました。
詳細についてご紹介しておきます♪
窓口: [email protected]
上記メールアドレスより、「返金希望」の旨、連絡せよとのことです。
手続き詳細については、連絡に対して行われるみたい・・・。
なお、返金に際しては次のような注意事項がありますのでご確認ください。
返金にあたっては本イベントのチケットの半券が必要となります。お手元に保管くださいますよう、お願いいたします。
また、チケットの半券をすでにお持ちでないお客様につきましても、本イベントのチケットご購入の事実を、弊社にて客観的・合理的に確認できる場合には返金させて頂きますので、お問い合わせください。
また、今回の「クラシック・ロック・アワード2016」に来場した方々には、次回公演(クラシック・ロック・アワード2017)への優待割引が適用されるそうです。
詳細は追って公式サイトより発表されるそうですが、上記同様の条件があるようなのでご注意くださいませ。
いやはや・・・当初は「イベントは成立したと認識している」なんて言っていましたが、ここまで騒ぎが大きくなるなんて思っていなかったんでしょうね。
恐るべしネット社会・・・!
【参考】Yahoo!ニュース Twitter