けっこう前から日本の地震との関連性が指摘されている「バヌアツの法則」・・・。
これが何かって言うと、南太平洋の島国バヌアツ界隈で地震が起きると、後日、連動するかのように日本でも地震が起きるという現象のことですね。
ここに来てまた話題になっている背景には、4.14から始まった熊本をはじめとする一連の地震の前、4月3日にもバヌアツ沖で大規模な地震が観測されているからなんです。
これはやっぱり連動して引き起こされたものなのでしょうか・・・?
バヌアツの法則の背景に見る過去の事例
私の認識としては、「法則」って言うからには「例外なく」ってことなんですよね。
でも調べてみると、この「バヌアツの法則」ってのは、そういう「傾向がある」ってレベルのうわさ話、ジンクスみたいな感じです。
とは言っても気が休まるものでもなく、やっぱり心配ですよね。
そこで、記憶に新しいところから過去の事例を見ていきたいと思います。
年月日 | バヌアツでの規模 | 日本での地震 |
2014年1月1日 | M6.5の地震発生 | 地震は観測されず |
2014年2月7日 | M6.3の地震発生 | 3月8日福島沖でM6.5の地震発生 |
2014年3月5日 | M6.5の地震発生 | 3月14日伊与灘でM5.0の地震発生 |
2015年1月23日 | M6.8の地震発生 | 2月6日徳島県南部でM5.0の地震発生 |
2015年2月20日 | M6.4の地震発生 | 2月26日宮城県沖M4.9の地震発生 |
2015年10月20日 | M7.1の地震発生 | 10月21日福島県沖でM5.5の地震発生 |
最初の1件を除き、どれもバヌアツでの地震の数日から2週間後くらいに日本でも地震が発生していますね。
これらの事例の末に、2016年4月3日にバヌアツ沖でマグニチュード6.9の地震が発生し、その後、4月14日の熊本地震が発生・・・。
確かにこれだけ事例が続くと、単なる偶然とは思えない!って感じますよね。
事実、その確率は6割とも7割とも言われているそうです・・・。
こりゃやっぱり、バヌアツの地震と日本の地震との間には、何かしらの関連性があるってことなんでしょうか・・・!?
バヌアツの法則には決定的な根拠がない?
先に述べたとおり、私としては「バヌアツの法則」なんて呼ばれるこの現象はジンクスというレベルのような気がします。
「法則」なんて言うから絶対!ってイメージになりますけど、ちょっと違うんじゃないかなって・・・。
なんて言いながら専門家じゃないんで、気になって調べてみると、バヌアツの地震と日本の地震に関連性があるって言う学者はいないんですね。
過去の事例を見ると、バヌアツと関連付けられている日本の地震は、そう決めつけるには範囲が広すぎるんですって。
それに、海溝が横切る地点に位置するバヌアツは、もともと地震が多発する場所なんだそうです。
体に感じない程度のものを含めたら、それはそれは多いそうですよ。
対する日本もまた、プレートやら火山やら地震が多発する島国だってことはご存知のとおり・・・。
これらを関連付けていたらキリがないって話みたいです。
過去の事例として紹介したものは、その中でも規模の大きい地震についてですね。
でも、よく見ると、連動して起きたように思える日本の地震は、格別に大きいわけではなく、割と頻発しているレベルの地震だってことが分かります。
要は、抜粋されたデータだけを目にして、ついつい関連付けようとする人間の心理が生み出した伝説なんじゃないかな・・・?
ほら、占いだって、10個のうち5個でも当たれば確率が高いような気がしませんか?
でも・・・これまた個人的な意見なんですけど・・・地震って専門家にも分からないことばっかりなんですよね?
考えるに、ごちゃごちゃ言わんと用心しておくに超したことはないって話ですよ。
また今度バヌアツ周辺で大きな地震があったなら、法則の信ぴょう性なんか関係なく、警戒したほうがイイでしょって・・・。
やっぱり日頃からの備えと、心構えって大切だし、噂だろうと胡散臭かろうと頭の片隅にでも入れておいて困ることはないと思います!