不二家の大量閉店!コージーコーナーが赤字の原因や理由とは?

出典:https://www.mag2.com

 

 

大手洋菓子メーカー不二家の店舗が大量閉店に追い込まれているというニュースに注目しています。

不二家と言えば、ミルキー飴や、カントリーマアムなどが有名ですよね。

 

 

私が東京で暮らせていた頃、どの駅前を歩いていてもコージーコーナーの店舗とペコちゃんの姿が目に入った印象があるのですが、近年は特に厳しい状況にあるんだそうな・・・。

 

不二家の洋菓子部門の店舗数は2015年末の時点で986件。それが、その後の3年間で全体の13%に当たる124店が無くなっていると言うんですね。

 

一体この原因の背景には何があるのでしょうか。

 

 

不二家の洋菓子事業で続く赤字現象がヤバい

私が目にした報道には、次のように書かれておりました。

 

不二家の洋菓子事業は営業赤字を長らく垂れ流し続けている。

03年3月期から18年12月期まで16期連続(変則決算除く)で赤字だ。

18年12月期は14億円の赤字だった。不採算店の閉鎖を進めてはいるが、未だ赤字は解消されていない。

引用元:https://www.mag2.com

 

16期連続で赤字って、かなり深刻な状況ですよね。

かつては洋菓子と言えば不二家、コージーコーナー、というイメージで、我々庶民にとっても親しみやすい店舗だったはずなんですが、知らぬ間にこんなことになっていようとは・・・。

 

ところで、不二家が山崎製パンの子会社になっていたってご存知でしたか?

2007年3月に山崎製パンと資本業務提携をして、翌2008年11月に連結子会社になったんだそうです。

 

当時の不二家は巨額の営業赤字に苦しんでいたと言うんですが、その原因というのが2007年に発覚した「消費期限切れ原料の使用問題」です。

これによって工場の操業停止、店舗の休業という事態に陥り、デパートの台頭でただでさえ苦しいところにダメ押しを食らった状態です。

 

そこで山崎製パンの力を借りて、スーパーやコンビニという新しい市場ルートを確保することで、売上を挽回して行ったんですね。

 

なるほど、言われてみれば不二家の洋菓子商品を近所のスーパーで見かけることが多くなったことに、不思議な印象を抱いたことを思い出します。

 

こうして不二家は、山崎製パンの子会社になることで業績を回復させることに成功したんですが、残念ながら市場の趨勢とは、それほど甘いものじゃなかったようです。

 

 

今なぜ不二家の店舗は大量閉店に追い込まれているのか

どうしてコージーコーナーをはじめとする不二家の洋菓子店が苦境に立たされているのか?

その原因の最たるものは、急激に台頭して来たコンビニエンスストアの存在でしょう。

 

近頃のスイーツに対する顧客の意識傾向は変わりつつあるそうで、日常のちょっとした需要と、ちょっとした贅沢の対象としての需要が高まっているんだそうです。

 

思えばコンビニに置かれたスイーツは多種多様で、中には有名パティシエとのコラボ商品だって頻繁に目にするようになりました。

となれば、わざわざ専門店に行かなくても、近所のコンビニで水準以上の洋菓子を気軽に買うことができるわけです。

 

また、洋菓子店の書き入れ時はクリスマスや誕生日といったイベント時季にあるようですが、近年は以前のような需要の勢いは衰えているそうです。

 

しかも、イベント目的に買われるであろうホールケーキの類は、これまたコンビニでも注文を受け付けるようになっています。それも、どこか1つのメーカーに限定せず、複数の洋菓子店から好みのケーキを選べるわけです。

こうなると街のケーキ屋さんの存在意義も薄れて来ますよね。

 

皮肉なことに、かつて山崎製パンの子会社になることで開拓されたコンビニでの商品展開という販路は、そのコンビニの台頭によって激化する競争の波に翻弄される結果になっているわけです。

 

不二家は2008年にロッテホールディングスの傘下に入って立て直しを図っているそうですが、いまだに厳しい状況から抜け出せずにいるようです。

 

 

不二家の大量閉店に世間の声は・・・

コージーコーナーが閉店する寂しさを綴ったり、特定のお馴染みの商品が食べられなくなるのでは?って心配する声が多いですね。

 

でもそんな中で、消費増税やアベノミクスに対する疑問がけっこういっぱい上がっているのが印象的であります。

確かに、こんな状況を見せられて景気が上向きって言われても、我々庶民にとってはまったく実感がないどころか、むしろしんどいばかりです。

 

不二家の有名なお菓子を張り付けておきますので、購入したいなと思った方はご購入ください。