アイドルグループ『NGT48』のメンバー・山口真帆さんが襲撃を受けたとされる事件で、一気にその存在が公になった“アイドルハンター集団”・・・。
彼ら(?)の新たな標的が、なんと2020年いっぱいでの活動休止を発表した矢先の国民的アイドルグループ『嵐』だと報道され、ファンの間には大きな動揺を与えているそうです。
私はてっきり女性アイドルばかりをターゲットにする連中なのかと思い込んでいたので、このニュースには少なからず驚かされました。
山口真帆さんを狙ったアイドルハンター集団は“Z軍団”とも言われているそうですが、『嵐』を狙ったアイドルハンター集団も同一なのでしょうか?
そして、その手口や狙いとは何なのでしょうか?
アイドルハンター集団とは?NGT48山口真帆の襲撃事件の状況は?
新潟を拠点にアイドル活動をするAKBアイドルグループ「NGT48」のメンバー山口真帆さんが被害を受けた事件の内容というのは、その日の公演後、新潟市内の自宅玄関前で2人の男性から襲撃を受けたというものです。
しかもこの男らは、NGT48に所属する別のメンバーから山口さんの住所、帰宅時間、さらには電話番号などの個人情報を聞き出していたとされ、一大スキャンダルに発展しそうな様相でした。
これについて、2019年1月8日夜、山口さんはライブストリーミングサービス『SHOWROOM』を利用した動画という形で、衝撃的な告白を配信します。
その配信内容はSNSでも拡散され、大きな話題とともに波紋を広げて行きました。
まほほん号泣配信 2/2 BANされるまで pic.twitter.com/kJQopW16j3
— (/ω\) (@korokoromilky) 2019年1月8日
この動画内での山口さんの発言内容は、まとめてみると次のようなものでした。
全部本当の事を言いたいけど・・・本当の事を言わないと何も解決しない
私とまた同じ目に遭う人がいるのに、結局この1ヶ月待ったけど、何も対処してくれなくて(運営サイドのことと思われる)
今村悦朗さん(NGT48支配人)だってクリーンなNGTにするって言ったのに、新しいNGTにするって・・・悪いことした奴だって解雇するって言ったくせに、何も対処してくれてなくて
みんなの個人情報もバレてるし、また私と、本当に真面目にやってる子達が、私と同じ怖い目に遭うのはもう耐えられない
今回私は助かったから良かったけど、ころされてたらどうすんだろって思うし、取り返しつかなくなったら何も間に合わないのに・・・
なんで他のグループでは許されないことがNGTでは許されるのかもわかんないし
生きてる感じがしない
真面目にやる方が悪いの? 恋愛してる方が正義なの? なんで真面目にやってる人がこんな目に遭うのか分かんない
ずっと言いたかったけど、全部対処してくれるって言ったから、この1ヶ月怖かったけどずっと待ってた
だけど結果、何もしてくれなくて・・・
悪い事してた人たちも全部そのままで、誰かが取り返しつかなくなったらどうするんだろう?
全部、本当のこと言いたいけど、お世話になってる人たちにも迷惑かかるし、でももう私以外にも・・・
※ どうしたことか、配信はここで終了
山口真帆の襲撃事件の詳しい経緯はうやむや・・・
どうして山口真帆さんが動画配信による告白という行動に出たのか、いや、出ざるを得なかったのか、その理由は事の経緯にあるようです。
どうやら発端は、山口さんが当時の支配人・今村悦朗氏に、「ファンと恋愛関係にあるメンバーがいる」という告発(密告?)をしたことだとされています。
この時、今村氏は当該メンバーに対し厳正に対処すると応えながらも、結局は何の処分も下さないまま放置したのだとか・・・。
しかし、山口さんの告発に腹を立てた当該メンバーは、先の男2人に山口さんの個人情報をリークした上に、今回の犯行を指示したと言われています。
そして2018年12月8日午後9時頃に事件発生。驚いた山口さんが大声を出すも、男らに首や顔を掴むなどの暴行を受けます。
男らは駆けつけた警察官に連行されますが、この際に山口さんは自分の素性を明かさないよう願い出て、余計な騒ぎにならないよう配慮したようです。
ところが結果的に、この男らは間もなく釈放されています。事件性がないと判断されたのか、何らかの理由で被害届が取り下げられたのか・・・?
一連の騒動の中、山口さんは当時の支配人・今村氏に、今回の襲撃事件に関与したと思われるメンバーへの処分を要求したものの、1ヶ月が経過しても何も対応してもらえなかったと言います。
業を煮やした山口さんは、とうとう自身によるライブ配信という形で告白する決意をした・・・こんな流れのようです。
この事件を受ける形で、今村悦朗氏はマネジメントに関与しないAKS東京本社の「取締役室」付けに異動となっています。
支配人から外されたということかとは思いますが、見方によっては栄転のようにも感じられて気持ちが悪いですね・・・。
一方、事件に関与したとされるNGT48のメンバーですが・・・
山口さんはタイミングを同じくして、とある4人のメンバーのSNS(ツイッターやインスタグラム)へのフォローを外しています。
それに気づいたファンは、この4人が事件に関与しているのではないか?と推測する事態となりました。
それを受け、この4人のメンバーらは自身の関与を否定するコメントを出し、山口さんからの更なる追い打ちもないまま、真相はウヤムヤの状態です。
アイドルハンター集団“Z軍団”とは?
山口真帆さんの告白動画配信を受け、2019年1月10日、NGT48運営サイドは次のように公表しています。
「(NGT48の)メンバーの1名が、男から道で声をかけられ、(中略)推測出来るような帰宅時間を伝えてしまった」
この、メンバーに道で声を掛けたという男は20代の大学生だと報じられており、この男が所属しているのが『Z軍団』と呼ばれる“アイドルハンター”グループなのだそうです。
「週刊文春」によれば、『Z軍団』のリーダー格とされるZは、2018年6月にNGT48メンバーの中井りかさんとの交際が報じられたほどの存在です。
さらに犯行グループは、犯行の1年半も前から山口真帆さんの住む向かい側の部屋を借りていたと言うから驚きです。
しかも、運営サイドはこの事実を把握しながら黙認・・・。その理由は、『Z軍団』が大金をつぎ込んでくれる“太客”だから・・・。
これが事実なら呆れてしまいますね。山口さんが切実に訴える気持ちも分かります。
所属アイドルの安全確保より金儲けが優先という、運営サイドのなんとも浅ましい実態が明らかになってしまったようです。
アイドルハンター集団が暗躍する舞台裏
“アイドルハンター”と呼ばれるグループには、大学生から定職も持たない者までが所属していると言われていますが、どのような資金源を持っているのか・・・?
どうやらネット上での高額なチケット転売や、独自の調査で入手したアイドルの住所などの個人情報を売買することが主な手段みたいです。
中にはターゲットに選んだ女性アイドルの暮らす地域に引っ越してまで接触を図るケースもあるんだそうな・・・。
ゾッとするほどの執念ですが、それだけ稼げるからこそ行動も大胆になって行くのでしょう。
事実彼らは、アイドルの握手会の場で100万円単位の大金を使うこともあるそうです。
その資金源を怪しく思った運営側が問いただしても、
「仮想通貨やパチスロで稼いでいるのだから違法な金ではない」
などと言い逃れられてしまえば、それ以上はなかなか追及できないことでしょう。
更に、以前発売された写真週刊誌「FLASH」の中では、アイドルハンターグループの元メンバーが、特定のアイドルと密接になる手口を明かしています。
それによれば、
・大量の資金を投入してCDを購入
・付録のチケットを使って握手会に長時間参加
といった手順でアイドルグループのメンバーとの距離を縮めて行くんだそうな・・・。
また最近では、元々アイドルの追っ掛けだった女性が自らアイドルグループの一員になるケースもあるため、追っ掛け仲間としての彼らは、その時点で内通できると言います。
その伝手で食べ物の差し入れをするなどを繰り返して親密になり、複数のメンバーと食事に行ったり、時にはアイドルの自宅にまで訪れるような関係にまで発展させるんだそうです。
この連中の手口も巧妙かも知れませんが、アイドル達のなんと脇の甘いことか・・・。
運営も運営なら、アイドルもアイドル・・・「会いに行けるアイドル」って手法は、もはや限界を迎えているのではないかとさえ思わされます。
なぜ『嵐』がターゲットに?目的や手口が気になる!
アイドルハンター集団の素性は判然としないし、どこからどう集まって来たのかも定かではありません。
握手会やライブ会場といった多くのファンが集まる場なのか、ネット上で仲間を募るサイトやSNSアカウントが存在するのか・・・?
そして気になるのが、彼らがターゲットにしているのは女性アイドルグループだけではない!とする報道があったことです。
2020年いっぱいでの活動休止を発表した『嵐』をはじめとする、ジャニーズのタレントをも狙っているというから驚きです。
彼らの資金源の多くは高額なチケット転売にあると推測されるものの、ご存知のとおり入場券不正転売禁止法が成立、6月14日から施行されることになっています。
これに伴って取り締まりも強化されるでしょうから、彼らの活動だって厳しくなるはず・・・。
ところが、どうやらほかにも資金源があるようなんですね。それが、一部のメディアとの協力体制です。
彼らの中には先のように、ターゲットに選んだアイドルを住居を移してまでマークする者も存在します。
その目的には、ターゲットとなるアイドルのスキャンダルを暴き出すことも含まれていて、掴んだ情報をネタとしてメディアと高額の取引をすることもあるんだそうな!
こうして荒稼ぎができるのだとしたら、アイドルハンターと呼ばれる連中はきっと面白がって活動するだろうし、ますます手口がエスカレートして行くんじゃないかと想像します。
山口真帆さんの一件でクローズアップされたわけですが、けっこう根が深い問題のようです。
アイドルハンターなるグループがどれくらい存在していて、メンバーが何人くらいの規模で活動しているのか、考えるとなんだか不気味です。
海外ではパパラッチなんて呼ばれる連中が話題になったこともありますが、今回のこれはマフィア、地下組織といったよりたちの悪い印象があります。
日本だけの話ではないのかも知れませんが、今後はプロダクションやイベント運営サイド、そして何よりアイドル自身がより一層の用心をする必要があるんでしょう。