【追記】2017年9月15日、ついに新しいユニホームのデザインが決まりましたね♪
2017年9月15日、小池百合子東京都知事の号令で見直しとなっていた、東京観光ボランティアの制服が、いよいよお披露目とな…
小池百合子東京都知事が新たな懸案を提示しましたね。
2020年東京五輪&パラリンピックのボランティアの制服について、
「躊躇(ちゅうちょ)なく変えていきたい」
と明言した一件でであります。
これまで相次いで「ダサい」と酷評されてきたこの制服・・・。
ファッションにこだわる小池都知事からすれば、見逃すことができないってことでしょうかね?
そう言えば幼い頃、近所の公園で同じような格好をした男性が、風船で動物の形を作って配るというパフォーマンスをしていましたっけ。
鼻には赤いボールがくっついていましたけどね・・・。
ま、似たようなイメージだってことですよ。
でもこれ、若手ながら名のあるデザイナーが絡んでいると言うし、どうしてこんなデザインが採用されたのか、ちょっと気になりますよね?
東京五輪&パラリンピックのボランティア制服は藤江珠希がデザイン
報道によれば、東京五輪&パラリンピックのボランティア制服について、小池都知事は定例会見で次のように語っているそうです。
ちゅうちょなく変えていきたい。
申し訳ないけど、色もバラバラ。「これを着たいからボランティアになります」という話も聞いていない。
より研ぎ澄まして、都民が着たいものにすることが東京のPRになる。
引用元:asahi.com
かなり辛辣なご意見をお持ちの様子・・・。
これらの対応に向けて、コシノヒロコさんら著名な人たちによる「東京ブランドのあり方検討会」なるものを11月25日にも立ち上げて、協議に入るとのことです。
こんな辛い状況に直面しているのが、この制服をデザインした藤江珠希さんということになるんでしょう。
その経歴をちょっぴりご紹介しましょう♪
2003年 立教大学社会学部を卒業後ヨーロッパに渡り、アントワープ王立芸術アカデミーへ。
2009年6月 イギリスのセントマーチンズ美術大学のファッションプリント科を卒業。
在学中から著名なデザイナー、アレキサンダー・マックイーンの元で修行していたそうです。
卒業制作のコレクションは多くのメディアに取り上げられるほど話題になったそうな・・・。
2010年 帰国してテキスタイルデザイナーとしての活動をスタートし、デザイン事務所スタジオブラックオペラを設立。
2013年 ウィメンズウエアのオリジナルライン「タマキ フジエ(TAMAKI FUJIE)」を発表。
2014年 「Tokyo 新人デザイナーファッション大賞」にて、初のファッションショーを行って注目を集める。
といった感じで、かなり洗練された教育を受けた注目すべきデザイナーさんだということが判りますね。
東京五輪ボランティア制服はどうしてこうなった?
さて、このボランティアは、主に外国人観光客を相手に活動するわけで、確かにその外見にはセンスが問われると思います。
すでにものすごく酷評されちゃっているし、見直すことも一案かも・・・。
でも、舛添さん時代とは言え、採用したのは東京となわけですよね?
それに、藤江珠希さんだって100%自分のアイデアでデザインしたわけじゃないと思うんですよ。
つまり、都からの注文というか条件というか、あれこれ指示出しがあったんじゃなかろうかと・・・。
で、調べてみると、コンペにおいて次のような条件が出されていました。
男女兼用で4サイズ展開のポロシャツと帽子、バッグを製作する
ポロシャツの後ろ身頃には公募で決まるボランティアチームの名前(『おもてなし東京』に決定)がプリントされる
「街を歩く人と間違えられるような服ではなく、ポロシャツでありながらわかりやすくて、なおかつ正装感を出したい
引用元:fashionsnap.com
これらを前提に、藤江さんはデザインを模索したわけですね。
で、試行錯誤の末に完成したデザインを、コンペの審査員らが採用したんです。
顔ぶれは、都の役人ら、ファッションの専門家、そしてボランティアに従事する人たちも含まれていたと言います。
結果として、ネット上を中心にあれこれ酷評されちゃったわけで、藤江さんがちょっぴり気の毒な感じもしますね。
で、今回、小池都知事にまで変更を示唆されちゃって、きっと肩身の狭い思いをされていることでしょう・・・。
当初、このデザインは幅広い年齢層が着用することを念頭に考えられたそうです。
様々な体型の人に合うよう、シルエットにも工夫が施されているんだとか・・・。
しかし、藤江さんが提出したデザインにはなかった帽子の日の丸が追加されていたりして、
「東京都の役人からあり得ないような注文をいくつも押し付けられ続けた成れの果てなのではないか」
といった声が上がったそうです。
でも、これに対して藤江さんは、
「権利上の問題などで変更になった点もありますが、私なりにベストを尽くしてデザインさせて頂きました」
「(ネット上の酷評が)ボランティアをしたいと考えている方々に影響が及ぶことを危惧しています。ボランティアスタッフの方々のために、できる限りのことはしていきたいと考えています」
引用元:fashionsnap.com
と回答してます。
藤江さんのほかのデザインを拝見すると、実用性とスタイリッシュな雰囲気を共存させた素敵な作品が多く見受けられます。
なるほど評価されるだけの逸材なのだなぁ~と感じるわけであります。
それだけに、今回の五輪ボランティア制服の件、ぜひとも藤江さんに名誉挽回のチャンスを与えてほしいと思うんですがね。
【参考】Yahoo!ニュース Twitter