今日はですね、再来年2018年の大河ドラマ「西郷(せご)どん」について語ってしまおうと思いますよ♪
主人公の西郷隆盛役に鈴木亮平さんの起用が決定して話題になっている本作。
林真理子さん原作の「西郷どん!」を、朝の連続テレビ小説「花子とアン」でお馴染みの中園ミホさんが脚本に仕上げます。
ただ、早くも歴史ファンからは「最悪」とまで言われる不評が上がっているそうな・・・。
どうやら、本作で描かれるという「篤姫との淡い恋」や「ボーイズラブ的な要素」がその理由のようですね。
ま、歴史ファンからすれば史実に則った内容を期待したいでしょうから、脚色されたドラマや映画は往々にして批判される定めであります。
それはそうと、皆さんご存知のように(?)、私は幕末にまつわる諸々のエピソードが大好物であります♪
新選組しかり、坂本龍馬しかり、勝海舟に高杉晋作、人斬り半次郎こと桐野利秋などなど・・・。
そして今回、幕末の超大物でもある西郷隆盛が取り上げられるとあって、今から実にわくわくしている次第です!
そこで、ネタバレも含めて、「西郷どん」についてあれこれ書いてみようと思うんですよ♪
2018年大河ドラマ「西郷どん」の基本情報
まずは大河ドラマとして映像化される「西郷どん」について、基本情報をまとめてみました。
タイトル: 「西郷どん」
クランクイン: 2017年夏を予定
原作: 林真理子「西郷どん!」 KADOKAWA「本の旅人」連載
脚本: 中園ミホ
演出: 野田雄介 梶原登城
制作統括: 櫻井賢
主演: 鈴木亮平
この企画は、2018年が明治維新から150周年にあたる節目であることから持ち上がったそうです。
西郷隆盛を主人公とする大河ドラマは、過去に1990年放送の「翔ぶが如く」がありました。
数々の歴史小説で有名な司馬遼太郎さんの同名小説のドラマ化ですね。
このときは西郷隆盛を西田敏行さんが演じています。
え、イメージが違いやしないかって?
ん~・・・、後述しますが、視点を変えてみると案外”アリ”だったかもしれませんよ♪
で、原作は直木賞作家の林真理子さん。
この度の大河ドラマ化について、次のようなコメントをしています。
以前、最後の将軍徳川慶喜とその妻美賀子を書いたときに、幕末の複雑さにつくづく苦労しました。しかしそれゆえに歴史の主役たちにすっかり魅了されてしまったのです。その中でも一番難解で面白いのが、西郷さんです。彼をめぐる女性たち、流された島々を深く描くことによって、今まで誰も書かなかった西郷どんを作り上げているという自負があります。これに中園ミホさんが、生命を与えてくれるのです。会った誰もが愛さずにはいられなかった西郷どん。彼はもう、私たちの前で呼吸をし始めているのです。
引用元:NHK_PR
幕末の著名人の誰もがそうであるように、実に謎の多い西郷隆盛・・・。
それだけに作家による創作部分が多くなるのは必然で、それぞれの解釈がまた面白いところだとも思うんです。
歴史ファンの方々がブーイングする気持ちも分からなくはないですけど、史実に残されたことだけではドラマにしようがないですもん。
大河ドラマ「西郷どん」は原作とどう違う?結末はどうなる?
さてさて、ここからネタバレっぽい話になってまいりますが・・・。
実は、ですね・・・林真理子さんの原作「西郷どん!」は、まだ連載中でして・・・。
つまり最終回を迎えていないし、どんな結末をどこまで描くのかも不明なんですね。
しかも、大河ドラマ版はクランクインもしておらず、これを比較するのは今の段階ではちと無理かなと・・・。
σ(*´∀`;)
でも、先の林真理子さんのコメントからすれば、脚本については中園ミホさんに完全にゆだねている印象ですよね。
篤姫との淡い恋を描くってどうよ?
で、対する中園さんは? って言うと、次のようにコメントされています。
西郷隆盛という人物は謎に満ちています。決して聖人君子ではない。
太った愚鈍な男でもない。戦の天才で革命家。一つ確かなのは、男にも女にも大層モテたということ。子どもも学者も侍も殿様も彼と触れ合い、語り合った者は皆、西郷にほれた。一体どんな魅力だったのか!?
セゴドンという男の魅力に、女の視点で切り込みます。
林真理子さんの原作「西郷どん!」は愛にあふれています。命がけで彼を愛した男たち、女たちの視線をまじえ、テレビの前の皆様にも一年間どっぷりセゴドンにほれていただきたいと思っています。引用元:NHK_PR
なるほど・・・注目すべきは、西郷どんの魅力に「女の視点で切り込みます」って部分ですね!
その視点の元になるのが、もしかしたら「篤姫」なのかしら・・・?
篤姫という人物は、薩摩藩主の島津斉彬(なりあきら)の養女で、13代将軍徳川家定に嫁入りした女性ですね。
それほどの地位にある篤姫と下級武士だった西郷隆盛との間に「淡い恋」が描かれるってことで、「そんなはずあるかい!」って歴史ファンが怒っております。
そりゃね、確かに突飛なアイデアかも知れんけど、幕末の混沌とした情勢にあって、下級武士らがのし上がっていこうという世だったわけですよ。
何があったって不思議はないと思うし、身分の違う格差恋愛なんかがあったってイイじゃん♪ ってのが私の見解ですけど・・・。
ボーイズラブ的な要素が盛り込まれるってどうよ?
また、ボーイズラブ的な要素が描かれるかもって話についてなんですが・・・。
以前、新選組について書かれた文献を読んでいたら、
「隊士の屯所内で「衆道」、すなわち男性同士の恋愛が頻発していて困っている」
という内容の近藤勇の手紙が残っているとのことでした。
どうしたって男所帯になるわけで、そんな事態も想像できなくはないです。
同じような状況が、幕末の志士らの間であったとしても不思議はないように思うんですよね。
もっとも、だからと言って描く必要があるのか? って言えば、個人的にはNOと言っちゃいますが・・・。
気になるドラマの結末は?
で、気になる結末なんですが、ご存知のとおり西郷隆盛は明治維新の立役者になるわけですが、明治10年の西南戦争に敗れ、城山で自刃することになります。
これこそは史実だし、脚色すべき話ではないですよね。
大河ドラマの性質上、ほぼ間違いなく西郷隆盛の最期についても描き切るものと思われ、西南戦争が大きなクライマックスになるのは間違いないでしょう。
検証!実物の西郷隆盛は鈴木亮平に似ていた?
けっこう多くの人が気にしていると思われるのが、主役を務める鈴木亮平さんの容姿でしょう。
なぜなら、西郷隆盛のビジュアルイメージとかけ離れていると感じるだろうから・・・。
皆さんがご存知の西郷隆盛像はこんなやつですよね?
ご存知の方も多いかと思いますが、実はこれ、本人を前に描かれたわけじゃないんですよ。
有力な説としては、顔の上半分を弟の西郷従道をモデルに、下半分を従弟の大山巌をモデルに「創作」したものだとする説です。
上野の西郷隆盛像はご存知ですよね?
あの銅像がお披露目されたとき、西郷さんの奥方が列席されていたそうです。
ところが「ジャジャ~ン」と現れた銅像を見て、「誰、これ?」みたいなことを言ったというのは有名な話です。
じゃ、本物の西郷隆盛はどんな容姿だったのか!?
写真が1枚も見つかっていないと言われていますが、本人の可能性が高いとされる写真は、実は何枚か見つかっているんですよ。
ただ、なぜかことごとく専門家らに否定され、かえって妙な雰囲気なんですよね。
本物だと認めたくない理由でもあるんじゃないか? って思うくらい・・・。
なので、この先の情報はお好きなように解釈してくださいませ♪
まずはこの写真・・・。
これはフルベッキと呼ばれる方が撮影したとされる集合写真です。
フルベッキとは、オランダ出身のアメリカ移民で、日本に宣教師として派遣されてきた法学者にして神学者の人物です。
で、この集合写真の最後部、中央に写っている大きな人物が西郷隆盛ではないかと言われているんですね。
拡大するとこんな感じです。
さらに次のような写真も見つかっています。
会津藩で発見されたとされるこの写真・・・右端の人物が西郷隆盛だとされています。
拡大するとこんな感じです。
先ほどの写真と比べてみると、ほぼほぼ同一人物のように感じられます。
ちょっと眉のあたりが違っているようにも思えますが・・・ね。
さらに次の写真の右端の人物も西郷隆盛ではないかと言われています。
我々のイメージとは違って、けっこう頬がこけていますね。
これだったら、鈴木亮平さんが演じても違和感がないと思いませんか!?
それにほら、晩年が多少太っていたとしても、鈴木さんってば体重の増減には慣れてらっしゃるから、頑張って役作りしてくれそうだし♪
で、ついでにもっとご紹介しますと、こんな写真も見つかっているんですね。
薩摩藩士を撮影したものとされ、右から2番目の人物が西郷隆盛だと言われています。
拡大するとこんな感じ・・・。
なんとなく「翔ぶが如く」で西郷隆盛を演じた西田敏行さんに似ていなくもないですよね!?
聞いた話によれば、西郷隆盛には耳の形に特徴があったそうな・・・。
なんでも、長くて頬にくっついているような耳たぶが印象的だったみたいな証言が残っていると聞いた覚えがあるんですよ。
それを踏まえて次の2枚の絵をご覧くださいませ。
上は、幕末に描かれた西郷隆盛の人相書きです。
下は、画家の平野五岳が、明治9年10月に鹿児島を訪れ、西郷隆盛と面会したときの様子を10年後に描いた肖像画だとされています。
いずれも形こそ違えど、耳を特徴的にとらえていますよね。
先の写真に写っている人物たちはどうでしょうか・・・?
ま、ご判断はそれぞれにお任せするしかないし、夢があるのかないのかもよく分かりませんが・・・。
とまぁ、資料があるようでハッキリとしない寸止め的な状況が、幕末史の魅力なのかもしれませんね。
とにかく、私は2018年大河ドラマ「西郷どん」に期待してみようと思うのであります♪
【参考】Yahoo!ニュース Wikipedia