2023年10月に入り、値上げの波が一段と加速しています。いま多くの人が日々の生活で、商品の価格上昇に直面していることでしょう。この記事では、2023年10月時点での値上げ商品の一覧や、値上げに関する事情を詳しく見ていきます。
何が値上げされた?10月 値上げ 一覧
2023年10月時点で、さまざまな商品が値上げされています。食品の値上げは4634品目にわたり、バブル崩壊以来、史上最大規模の値上げラッシュが発生しています。どのような商品が値上げされているのか、詳しく見ていきましょう。
加工食品
2023年に最も値上げが多いのは加工食品です。値上げ対象の品目数は3,897に上り、総数の約半数を占めます。冷凍食品をはじめ、ハム・ソーセージなどの加工食品、アイスクリーム、チョコレート菓子なども値上げされています。
酒類・飲料
酒税の引き上げは、第3のビールなどの酒類・飲料に大きな影響を与えました。また、国際情勢や、缶やペットボトルなどの上昇に伴い、野菜ジュースやエナジードリンク、コーヒー飲料なども値上げが予定されています。
日用品
ティッシュやトイレットペーパーなどの紙製品は、値上げ 2022 日用品の後も各種コストの上昇が続いています。そのため、1月下旬から2月上旬にかけて再び値上げされることとなりました。
ガソリン
2023年9月、ガソリンの価格が全国平均で1リットル186.5円と過去最高を記録しました。長野県では1リットル192.3円に達し、初めて190円を超えた値上げとなっています。これに伴って交通費や運送コストが上昇し、多くの消費者が影響を受けています。
医療費
新型コロナウイルス以降は、医療機器や医薬品の価格も上昇しています。コロナの治療は今まで全額公費負担でしたが、最大で9,000円の自己負担が生じるようになりました。また、国民健康保険も上限額が2万円の引き上げとなり、家計への負担が大きくなっています。
ディズニーチケット
東京ディズニーリゾートのチケットも、コロナの影響による売上減により2023年10月から値上げされました。ワンデーパスポートは1,500円の値上げとなり、最も高い日で10,900円となりました。
値上げはなぜ起こる?
値上げの主な要因は、世界的な原材料費の上昇です。特にエネルギー、金属、食品原料などが高騰しており、これに伴い多くの企業が製品価格を調整せざるを得ない状況に追い込まれています。また、新型コロナウイルスの影響も続いており、生産ラインの遅延や物流の混乱が、商品の供給不足を招いています。これらの要因が組み合わさって、値上げの波が広がっているのです。
値上げ地獄はいつ終わる?
では、この値上げ地獄はいつ終わるのでしょうか?調査会社の情報によれば、物価の上昇率は来年には落ち着く見込みです。ただし、これは”上昇率”の話であり、値上げ自体は続く見通しです。円安が長期化し、物流費が高騰するなど、食品価格が安定するための要因が見当たらない状況が続いているのです。そのため、来年以降も断続的に値上げが続く可能性があります。
一方で、持続可能なエネルギー政策の推進や環境への配慮、効率的な生産方法の導入など、解決策は存在します。短期的な価格上昇は避けられないかもしれませんが、中長期的な視点での持続可能な経済体系の構築が、値上げ地獄を終息させる鍵となるでしょう。
最後に
2022年から始まった値上げラッシュは、今後も続きそうです。買い物に行っても、今までより高額になった商品を見て購入をためらう人も多いことでしょう。今後はより一層、節約などの工夫が必要になりそうですね。値上げの波に立ち向かうため、工夫を凝らして乗り越えていきましょう!