式守伊之助の処分内容は?大相撲の立行司がセクハラで出場停止や進退伺も?

 

2017年11月あたりから続く大相撲界の大騒動・・・。

 

日馬富士の引退から白鵬や鶴竜、伊勢ケ浜親方や貴乃花親方の責任問題がとやかく言われ、さらには、日本相撲協会や評議員会といった組織のあり方にまで問題が拡大しております。

 

2018年の初場所を前になおもスッキリしないままのドロドロ状態・・・。

 

そんな中、こんどは立行司ともあろう者が、泥酔して10代の行司にセクハラ行為をはたらき、懲戒処分が検討される事態となりました。

 

 

40代式守伊之助は何をやらかしたの?

40代式守伊之助(本名:野内五雄)は、1959年12月23日生まれの58歳。

 

 

2013年11月場所より、幕内格に昇進してからわずか8年(49場所)という異例の早さで立行司40代式守伊之助を襲名しました。

 

これまでにも数々の失態を見せてきた人ですが、それは後述するとして・・・

 

今回の大失態について、報道では次のように伝えております。

 

危機管理部長の鏡山理事によると、伊之助は食事中に泥酔。

部屋まで送っていった若手行司に対し、唇を数回重ねただけでなく、胸も一度触れる行為に及んだという。

問題を知った幕内行司がこの日、相撲協会に報告。

危機管理委員会の高野利雄委員長(元名古屋高検検事長)が伊之助と若手行司から別々に事情を聴いて事実であることを確認した。

 

式守伊之助本人は、

 

「泥酔していたので覚えていない」

「自分は男色の趣味はないので、なぜこのような行為をしたのか分からない」

 

としながらも否定はせず、10代の若手行司に謝罪したとされています。

 

日本相撲協会の八角理事長によれば、以前から酒の席での言動は注意していたそうで、現在の行司のトップである人物の失態について「情けない」と語っているそうです。

 

被害にあった若手行司は、警察に被害届こそ出さないようですが、かなりショックみたい・・・。

 

日本相撲協会は近日中に臨時理事会を開き、式守伊之助の懲戒処分を検討する方針だとされています。

 

 

過去にはこんな失態も・・・

40代式守伊之助は、過去にもたびたび失態を見せておりました。

 

・2015年9月場所10日目 横綱鶴竜-関脇妙義龍

・2015年11月場所3日目 横綱日馬富士-前頭2枚目碧山

・2015年11月場所7日目 前頭2枚目隠岐の海-横綱白鵬

・2016年1月場所9日目 横綱鶴竜-大関豪栄道

 

以上の3場所連続を含む4度の軍配差し違えをしています。

 

2015年11月場所においては、当時の北の湖理事長から翌日の8日目から10日目までの3日間の出場停止処分を受けています。

 

また、土俵からの転落という事態も強く印象に残っていたので調べてみると、

 

・2014年5月場所11日目 鶴竜-琴奨菊

・2016年9月場所千秋楽 日馬富士-鶴竜

 

で、それぞれ土俵下に落ちていました。

 

ほかにも、力士との接触や進路妨害、さらには草履が脱げてしまうようなシーンが記憶に残っているところであります。

 

私(管理人)は大相撲が好きで毎場所必ずテレビ中継を観るんですが、この立行司さん、力士の動きを予測するのがお上手ではないような気がしておりました。

 

「なんでそっちへ行くかなぁ~・・・」

といった場面がちょくちょく見受けられます。

 

ま、当時の仕方ない状況から、異例の若さでの責任ある立場への昇格ということもあり、ご本人の苦労も相当なものだったろうとは思いますが・・・。

 

 

40代式守伊之助の処分内容はどうなる?

さて、今回の一件で40代式守伊之助にどのような処分が下るのでしょうか?

 

ここでちょっとおさらいしておきますと・・・

 

式守伊之助という名は、同じ立行司でも、木村庄之助に次ぐ2番目の地位なんですね。

 

つまり、40代式守伊之助もいずれは最高位である木村庄之助の名を襲名することになるはずです。

 

しかし、これまでの失態や今回の一件で、その状況は大きく変わるかもしれませんね。

 

 

さて、立行司という地位は、相撲番付で言うところの横綱にあたります。

 

横綱に降格がなく、勝てなくなったら引退しかないというのは広く知られるところですよね。

 

これ、立行司についても同様なんだそうです。

 

上から2番目の地位である式守伊之助については、襲名後の2年間はほかの行司と同様に降格処分が適用されますが、40代式守伊之助の場合はすでに4年以上が経過しています。

 

となると、下される処分は業務停止、あるいは進退に関わる内容になる可能性もありそうです。

 

立行司は軍配差し違えの際に進退伺を提出するものですが、ことによると今回、土俵外での不祥事を理由に、本人が辞意を表明するなんて状況も想像できます。

 

警察への被害届こそ食い止めたようですが、日本相撲協会に対する世間の目が厳しくなっている昨今、生ぬるい処分では納得されないでしょうからね・・・。

 

もうこれ、いっそのこと1年くらい興行を中止して、抜本的に組織を改革するべきなんじゃないかな・・・なんて思う今日このごろであります。

 

【追記】・・・2018/1/13

案の定、辞職願を提出しましたね。

でも、日本相撲協会側は懲戒処分として「3場所の出場停止」とし、その後に辞職願を受理する方針・・・。

つまり、このままフェードアウトということになりそうです。