間もなくリオ五輪&パラリンピックが始まりますなぁ~・・・。
準備の遅れや設備の不備、水質汚染やジカ熱問題、経済不安と治安の悪化、世界中で頻発するテロ事件、ロシアのドーピング問題などなど・・・
やたらと物騒な状況下での開催とあって、無事に開幕から閉幕までたどり着けるのか大いに不安であります。
(´・ω・`).。oO
“物騒”と言えば・・・!
全国で大き目な地震が多発している中、首都圏を含む関東地方の大地震への不安が高まっているそうな・・・。
民間会社JESEA(地震科学探査機構)が発行するメールマガジン「MEGA地震予測」によると、南関東の地震警戒レベルが最高値のレベル5に引き上げられたって言うんですね!
JESEAは東京大学名誉教授、村井俊治氏が顧問を務める組織で、これまでにも数々の地震予測を的中させているとかいないとか・・・。
いつ起きてもおかしくないと言われ続けてウン十年、首都圏を巻き込んだ大地震は国民を大いに不安にさせる情報なんですが、信ぴょう性はいかがなもんでしょうか?
専門は土木工学?村井俊治氏のプロフィールや地震予測の方法とは?
JESEA(地震科学探査機構)の顧問を務める東京大学名誉教授、村井俊治氏・・・。
研究分野は土木工学で、専門とする測量学においては世界的な権威と言われています。
プロフィールをザックリまとめると次のような感じです。
出典:twitter.com
生年月日: 1939年9月19日 76歳(2016年8月現在)
出身地: 東京都
学歴: 東京大学工学部土木工学科卒業
肩書: 東京大学名誉教授、日本測量教会会長
と、まぁ、村井氏の専門分野に「地震」という文字は見当たりません・・・。
顧問を務めるJESEA(地震科学探査機構)に名称にあるだけ。
では、いったいどのような方法&理屈で地震の予測をしているのか?
今回目にした報道によれば、次のように説明されております。
(JESEA発行のメールマガジン)「MEGA地震予測」は、全国1300か所に設置された国土地理院の「電子基準点」のGPSデータに基づいている。
そのデータから地表のわずかな動きを捉え、
1週間ごとの基準点の上下動による「異常変動」、
地表の長期的な「隆起・沈降」(上下動)、
地表が東西南北のどの方向に動いているかの「水平方向の動き」、
の3つの指標を主に分析し、総合的に予測している。引用元:Yahoo!ニュース(一部編集)
研究分野である測量学を応用した予測方法ってことなんでしょうかね・・・。
地表の変動をデータ化して、妙な数値が表れていたらヤバいよ!ってことかな?
(。´・_・`。)?
で、今回報道された南関東がヤバい!って情報について、ご本人はツイッターで次のようにコメントしておられます。
昨日週刊ポストの取材を受けました。8月1日(月)販売予定の雑誌に掲載予定です。最近関東地方で中小地震が多発していることが一番の関心事です。熊本地震で日本列島は大きく揺すられ、至る所で異常変動が続いています。異常な地域は誘因として引き金になる事象があれば地震に繋がる可能性ありです。
— 村井俊治 (@sh1939murai) 2016年7月26日
昨夜茨城県北部地震(震度5弱)が起きました。昨日午後4時に発信したJESEAのメルマガでは茨城県の三和で熊本地震以降急激な沈降をしていることに言及していました。データに現れた異常変動が地震になって現れました。伊豆半島や伊豆諸島も不安定です。首都圏は要注意でしょう。
— 村井俊治 (@sh1939murai) 2016年7月27日
うむむむ・・・
「ほらね、指摘したとおりでしょ?」って言われているみたいで、なんだかソワソワしちゃいますね。
村井俊治のMEGA地震予測の評判は?
村井俊治氏が顧問を務めるJESEA発行のメールマガジン「MEGA地震予測」って、有料なんですね。
ホームページからメルマガ配信サービス「まぐまぐ」の登録すれば初月は無料ですが、翌月から216円が課金されるそうです。
ちなみにメールマガジンの配信は毎週水曜日だそうですよ。
で、今回、南関東を警戒レベル5という最高値に設定したという「MEGA地震予測」・・・。
その評判はどんなものでしょうか?
どうやら胡散臭いと見る向きも多いような感じですよ・・・。
|д¬).。oO
「横浜地球物理学研究所」っていうブログがあるんですけど、熊本地震の予測ができていなかったことを指して、かなり厳しい批判をしておりました・・・。
それによれば、
出鱈目な地震予測は、詐欺的な行為であるというだけでなく、明らかに有害なものであると言えます。
自身の地震予測が出鱈目の精度しかないことを率直に認め、研究を直ちにやめるか、少なくとも真摯な態度でいちからやり直して頂きたいと、彼らには強く希望します。
引用元:横浜地球物理学研究所
といった具合で、もうボロクソ・・・。
なんか恨みでもあるんじゃないの?ってなレベルです。
これこそ「レベル5」ですな。
ウマイコトイッタ、トオモッテル(ο・д・)(・д・`ο)ネー
熊本地震以外にも予測を失敗した例があるとして、そもそも電子基準点データの扱い方が間違っていると指摘しています。
とりあえず熊本地震の予測失敗について村井氏のツイッターを確認してみると、直後のツイートでは数か月前から指摘していたというようなコメントが見られます。
熊本地震で亡くなられた方に哀悼の意を表します。地震予測は難しいですね。数か月前からメルマガで鹿児島・熊本・宮崎周辺に「3月末頃まで」ということで要注意を呼びかけていました。4月になったので4月13日に取り下げたところ昨日熊本で震度7の大きな地震が起きました。反省しています。
— 村井俊治 (@sh1939murai) 2016年4月14日
今年の正月(1月5日発売)に出た週刊ポストの迎春合併特大号に掲載されたJESEAの「異常変動全国MAP’16」では九州南部警戒ゾーンを地図で示し「熊本・鹿児島に顕著な沈降現象」と言う見出しで警戒を呼び掛けていました。週刊誌が出てから4か月半後に熊本地震が起きたことになります。
— 村井俊治 (@sh1939murai) 2016年4月15日
なるほど、当初は「3月末頃まで」が危険だと言っていたんですね。
で、何ごともなく4月に入ったんで予測を取り下げちゃったんだよ、と・・・。
さらに、正月には雑誌を通じて警戒を呼び掛けていた、その4か月半後に発生しちゃったという、予測の精度をアピールしているとも取れるコメントですな。
もっとも、その精度の高さが売りなわけだから、正当化しようというのは当然の行為とも思いますけどね。
また、先のブログによる批判を受けてのコメントなのか、正確な予測ができなかったことを反省するツイートも見られます。
ただ、あくまでも”地震発生の時期を”正確に予測できなかったことについての反省です。
熊本地震を場所は指摘していたものの時期を正確に予測できなかったことを反省して懸命に後追いですが検証・分析しています。今回の地震の特徴はあれだけ大きな地震にも関わらず、多数点が一斉に異常変動をしなかったことです。最新の速報値を見ますと直前に城南のデータに異常が出ていますが単点です。
— 村井俊治 (@sh1939murai) 2016年4月17日
熊本地震の予測は場所は言い当てましたが時期については外したと反省しています。読むに堪えない暴言を浴びました。一方で暖かい励ましも受けました。私の地震予測が完璧でないことは認めます。これからも精度を上げる努力を積み重ねます。失敗から学ぶべきことを検証しています。見守ってください。
— 村井俊治 (@sh1939murai) 2016年4月27日
どうしても「熊本地震が発生する場所は言い当てた」ってことは強調したいみたいですね。
信用に関わるポイントだからアピールするべきだとは思いますが、ちょっとくどいかな・・・。
( ̄▽ ̄;).。oO
でも、これまでにも多くの地震発生を予測して的中させているのもまた事実・・・。
先のブログが批判しているように、失敗しているのもこれまた事実・・・。
ただ、専門家ですら正確な予測なんかできないと言われるのが地震ですよね。
何が正しいかなんて誰も分かんないわけですよ。
ってことは、村井氏はこれまでの的中率を説得材料にするしかないし、その手法が間違っているなんて誰も言い切れないと思うんですよね。
で、その村井氏が南関東がヤバいって指摘している・・・!
同じく指摘されている伊豆半島や駿河湾の近くに暮らす私としても他人事ではない・・・!
あなたはどう見ますか、この予測・・・!?
ってか、警戒しろって、何をどうすればいいんだろ!!??
ヾ(・ω・`;))ノぁゎゎ
【参考】Yahoo!ニュース Twitter