上田育弘の経歴は?PPAP商標登録は受理される?ベストライセンスをチェック

ベストライセンスによるPPAPの商標登録!審査を通過する可能性は?

 

2016年下半期の話題を一気にさらった古坂大、じゃなかった、ピコ太郎さんの「PPAP(ペン・パイナッポー・アッポー・ペン)」♪

 

ここへ来て、何やらキナ臭い話が浮上しており、今後の行方が危惧されております。

 

なんと、「PPAP」をはじめとするピコ太郎さんをイメージするワードについて、まったく関係のない企業名で商標登録の出願がされていると・・・!

 

気になるワードはほかにもあって、「上田育弘」&「ベストライセンス」に注目が集まっているんですね。

 

いったい何が起きているのか、そして無関係の輩が出願した商標登録は認められるのか否か、チェックしていきたいと思います。

 

 

ベストライセンス株式会社と代表の上田育弘とは?

問題、というか騒動の発端は、「商標速報bot」というTwitterアカウントによる次のツイートみたいです・・・。

 

 

このアカウント、出願された商標を速報でツイートするbotみたいなんですが、気になるワードが並んでいますね。

 

まず、商標名の「PPAP」って言ったら、誰がどう考えたってピコ太郎さんのアレですよね?

 

で、出願人として書かれている「ベストライセンス株式会社」なんですが、これ、ピコ太郎さんにも、「PPAP」にも、さらにはレーベルのエイベックスにも、まったく関係のない会社なんです。

 

このベストライセンス株式会社の代表を務めるのが上田育弘氏・・・。

 

大阪府出身の53歳(2017年1月現在)だそうで、元々は弁理士として活動していました。

ところが、2013年に会費の滞納によって弁理士登録を抹消されているんですね。

 

ちなみに、弁理士とはなんぞや?って話ですが、次のように解説されておりました。

 

特許、実用新案、意匠、商標または国際出願に関して、特許庁に対する特許出願、登録出願の代理や経済産業大臣に対する異議申立の代理、特許庁がなした審決の取消を求める東京高等裁判所への出訴の訴訟代理、あるいはこれらに関する鑑定等の事務を行うことを業とする(弁理士法4条)有資格者をいう。

引用元:kotobank.jp

 

すなわち、上田育弘氏なる人物は特許や商標登録の出願などに関するスペシャリストなわけです。

 

どんな人なんだろうと思って調べると、こんな感じの人でありました。

ちょっと古い映像ですが・・・。

 

ガッツマイレバー飲まずにいられない/上田育弘

 

ベストライセンス株式会社と上田育弘の商標出願件数がヤバい!

上田育弘氏がこういう人物なら、運営する会社の業務もその方面で利益を上げているんだろうと想像します。

 

で、実際のところ、出願している商標の件数が尋常じゃないくらい多いんです。

 

1位:ベストライセンス株式会社(8682件)

2位:上田育弘(3041件)

3位:株式会社サンリオ(526件)

4位:株式会社資生堂(333件)

5位:株式会社コーセー(248件)

 

上記は2016年度の「商標公報 出願人ランキング」であります。

 

ベストライセンス株式会社名義で1位、上田育弘名義で2位!

 

3位以下とは出願件数の桁が違っています。

 

商標登録の出願全体の1割とも2割とも言われるシェアを占めているんだとか・・・。

 

それでは、これまでに出願されている商標にはどんなものがあるのか?

 

驚愕のラインナップがこちらです・・・ほんの一部ですが!

 

・STAP細胞はあります

・ラブライブ

・あまちゃん

・じぇじぇ

・民進党

・北海道新幹線

・電子申告

・終活

・PPAP

・ペンパイナッポーアッポーペン

・APPLE

・APPLE・PEN

・PINEAPPLE・PEN

・EN・PINEAPPLE・APPLE・PEN

 

ピコ太郎さんの「PPAP」絡みだけでも6種類のバリエーションが確認できます。

 

「なるほど、こうやって商標登録を狙うのかぁ~、勉強になるなぁ~」

なんて感心している場面じゃないですよ。

 

「ラブライブ」、「あまちゃん」、そして「PPAP」・・・。

どれも別の人たちが血と汗と努力で創造した産物です。

 

それを、スキを狙ってかすめ盗るかのようなこの行為は認められるんでしょうか!?

 

 

商標登録の出願状況と審査通過の可能性は?

今回の「PPAP」を例にして、特許情報プラットフォーム「J-PlatPat」で検索すると4件がヒットします。

 

 

ピコ太郎さんのレーベルであるエイベックスも出し抜かれています。

 

ベストライセンス株式会社による出願から遅れること9日・・・。

 

エイベックスが暢気なのか、ベストライセンスが素早いのか・・・。

 

聞くところによれば、商標登録って早い者勝ちなんですって。

 

しかも今回、双方が出願した内容は、商標名、指定商品などをはじめ、ほとんどの内容が似通っています。

 

だとすれば、ベストライセンスの出願が審査を通過した場合、エイベックスは権利を得られなくなるわけです。

 

そんなことがあってイイのか!?

というわけで、商標登録の条件について調べてみたんです。

 

商標登録できない商標は、大きく分けて、
・商標登録してしまうと社会全体に問題があるという公益的見地からの理由
・商標登録してしまうと困る人がいるという私益的見地からの理由
とがあります。

識別力のない商標、他人の登録商標と類似する商標、品質誤認を生ずるおそれのある商標、日本又は外国で周知となっている他人の商標と類似する商標、著名な歴史上の人物を含む商標、他人の氏名、著名な芸名等を含む商標

引用元:商標登録.cc ※一部抜粋

 

漠然としていますが、今や世界中に顔も名前も知られているピコ太郎さん、そして正しく「PPAP」という楽曲を含むオリジナルCD等を発売しているエイベックス・・・。

 

これだけ世間が認知している中にあって、無関係の企業の出願が通る可能性は低いと考えます。

 

しかも、ベストライセンス株式会社も上田育弘氏も、いわゆる「商標ビジネス」で業界では有名、いや、要注意とされる存在・・・。

 

「出願するだけなら申請料を払わなくても半年間は留保される」というシステムの特性を利用して、とにかくやたらと出願をしまくるという手口・・・。

 

 

そうなんですよ、けっこう前から知る人ぞ知る的な、問題視されていることなんですね。

 

「ルールはルール」、「法律は法律」とばかりに開き直ってビジネスとして展開しているんでしょうが、これを認めていたら日本の恥ですよ。

 

先述の条件に無理矢理にでも当てはめて、この手の姑息な手法は退けるべきだと、私は思いますが・・・。

 

【参考】Yahoo!ニュース livedoorニュース Twitter Wikipedia