自殺の絶えない韓国アイドル界の闇とは?亡くなった有名人は誰?

現在、韓国ではアイドルの自殺が問題視されています。特に10代や20代といった若い人の自殺は大幅に増えていて、経済協力開発機構(OECD)の中でも自殺率1位を記録しました。韓国政府も深刻な状況に対策に乗り出すほど、韓国 自殺は大きな問題になっています。

今回は、なぜ、そんなに韓国アイドル界では自殺が多いのか、亡くなった有名人は誰なのかを紹介していきます。

韓国アイドル界の闇?自殺が絶えない理由とは?

韓国は、今やエンターテインメント大国として全世界にアーティストを送り出しています。また、韓国ではアイドル界だけではなく、そもそも人口に対して自殺率の高い国です。自殺が多い理由は、一概には言えませんが、急激な経済成長による学歴競争の激化、儒教的な規範を重んじることも要因にあげられています。

韓国 自殺の問題は、有名人によって世界中に知られることになります。まだまだ人として成長過程のアイドルには、ハードな芸能活動の中で、常に他者との競争や品行方正でいることを求められてることはかなりの重圧であるということは想像に難くありません。そして、近年ではSNSの発展によって、誹謗中傷にさらされることも多くなり、これが韓国 自殺の要因とも考えられています。

自殺で亡くなった韓国有名人

次に若くして亡くなった芸能人について紹介していきます。死亡の理由や活躍した韓国ドラマも紹介しています。死をきっかけに政府が動く例もあり、それだけ社会に影響を与えた人たちだということが分かると思います。

ク・ハラ

「KARA」の元メンバー。歌手。

2011年ドラマ『シティーハンター』、2014年『大丈夫、愛だ』に出演しています。

享年28歳。2019年11月、自宅で意識不明の状態で見つかり、遺書とされる手書きのメモが見つかりました。

ク・ハラは、2016年のKARA活動休止以降、元交際相手への暴行疑惑や、相手男性からの脅迫事件で訴訟沙汰になっていました。亡くなった半年前には、自殺未遂をしたとも報じられました。しかし、その後日本へと活動拠点を移し、ツアーコンサートもおこないましたが、ツアー終了後に亡くなりました。日本でも「ハラちゃん」と愛称で呼ばれるほどの人気でしたが、親友だったソルリがひと月前に自殺したことも心労になったのか、還らぬ人になりました。

ジョンヒョン

アイドルグループ「SHINee」メンバー。歌手。

享年27歳。2017年12月に「弟が自殺しようとしている」として実の姉から警察に通報。警察がジョンヒョンの宿泊施設に訪れたところ、倒れているのを発見されました。練炭自殺と判断されました。

亡くなる前から不眠症を患っており、心のバランスを崩していたのではと言われています。友人に遺書を残しており、その内容は、世の中からプレッシャーを受けており孤独感だというものでした。

ソルリ

5人組女性アイドルグループ「f(x)」のメンバー。歌手・女優。

享年25歳。2019年10月自宅で倒れているところをマネージャーに発見され、一緒に苦悩を綴った日記があったことや、その後の解剖の結果により、自殺と判断されました。

ソルリは、2005年大河ドラマ『薯童謡』にて当時11歳でデビューし、その後、f(x)のサブボーカルとして数々のヒット曲を発表。数々のアーティストとの共演も果たしています。また、2012年ドラマ『花ざかりのきみたちへ』で主演したことで、日本人にも人気のある女優でした。

自殺の原因としては、人気芸能人との交際が発覚し、相手のファンからSNS上での攻撃を受けたことで心を病んだと言われています。交際相手と別れた後も、うつ病を患っていたとされます。解剖により他殺ではないと判定されたわけですが、その情報が正式に公開される前にSNS上に漏洩する問題が発生。他、家族の意向で、外部には公開せずに催されるはずのお葬式の場所がネットに公開されるなど、ソルリさんの死に関しては、ネットを介した情報の取り扱い方に問題を感じる事件が多く起きました。これ以降、韓国政府は誹謗中傷などに対し、ネット上の規制は厳しくするなどの対策を取っています。

ムンビン

男性グループ「ASTRO」のメンバー。歌手。

享年25歳。2023年3月、ムンビンと連絡が取れないとして自宅に訪れたマネージャーが倒れているムンビンを発見。すぐに死亡が確認され、事件性が低いことから、警察は自殺と判断しました。

ムンビンは、子役として活躍後、2016年にASTROのメンバーとしてデビュー。2019年には体調不良のため一時的に活動を休止し、翌年には芸能活動に復帰しましたが、精神面での不調を心配されていました。亡くなった時には世界ツアー中でした。

まとめ

紹介した有名人は、みなさん若い頃から芸能活動を開始し、とても人気のある方たちでした。韓国のアイドル界は華々しくも、その反面、周囲からの期待や厳しい批判に晒されやすく、それが若いアイドルたちの負担になっていることは否めません。エンターテインメント産業を推し進めてきた韓国にとって、未来あるアイドルの自殺を防ぐことは大きな課題になっています。