ジストニアとは?滝善充だけじゃない!症状に苦しむミュージシャンは多数?

 

ロックバンド「9mm Parabellum Bullet(キューミリ・パラベラム・バレット)」のギタリスト滝善充さんがライブ活動を休止すると発表した件・・・。

 

今年2016年6月19日に行われた東京の日比谷野外大音楽堂でのワンマンライブで、左腕に負傷したとされていましたが、どうやら「ジストニア」の疑いがることが発覚しました。

 

この病名って、音楽ファンにとっては意外によく耳にすることと思いますが、詳しい症例については判然としない点が多いのも事実・・・。

 

でも、実はミュージシャン泣かせの特異な病状であることも知られているんだとか!?

 

 

ギタリスト滝善充のジストニア発症状況とは?

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出典:natalie.mu

 

滝善充さんは、今年6月にかけて行われたライブで、左腕に不調を訴えていました。

 

当初「負傷」とされていたこの症状は、医師の診断の結果「ジストニア」の疑いがあるとされたそうです。

 

今回の遅れての休業宣言に至った経緯としては、日本におけるジストニアの症例が少ないことや、個人差がある病気であったことを挙げています。

 

しかも医師から伝えられた状況は曖昧で、

 

明日からギターを弾かずに1年休めば治るものでもなく、10年休んでも治らないかもしれないし、明日急に治るかもしれない

引用元:Yahoo!ニュース

 

というものだったと伝えられています。

 

これは辛い・・・状況も判らなければ、いつ治るのかも判らない・・・

これまで精力的に活動してきたアーティストにとって、これほど厳しい診断もないと思います。

 

事実、滝善充さんもこの症状に悩んで精神的に落ち込んだことを明かしています。

 

いったい何なんでしょうか、この「ジストニア」なる病気は・・・?

 

 

多くのアーティストやスポーツマンを悩ますジストニア・・・

「ジストニア」とひとことに言っていますが、これまで多くのミュージシャン、アーティスト、スポーツ選手を苦しめてきたものに「フォーカル・ジストニア」という症例があるそうなんです。

 

記憶の新しいところでは、「君の名は」のテーマソングで話題になったバンド「RADWIMPS」のドラマー山口智史さんの無期限休養の発表がありました。

 

実は楽器を操るミュージシャンにとっては「職業病」などと位置付けられるもので、意外に多くその症例が報告されているものなんです。

 

楽器演奏に限定して例えれば、「フォーカル・ジストニア」の症状は次のようなものだと言われます。

 

楽器演奏の際に意図せず手指の筋肉に力が入って指を動かすことができなくなったり、動かそうと思っていない指が勝手に動いてしまうなど、「思い通りに手指を動かせなくなる」という演奏家にとって非常に恐ろしい障害です。
また管楽器奏者の場合は、指先ではなく、口の周りの筋肉を自由に動かせなくなるという症状が見られる場合もあります。
引用元:dispokinesis.jp

 

痛みやしびれ、といった症状はないようなんですが、いざ演奏をしようとする際に、指や口といった肝心な部分の動きに異常をきたすようなんです。

 

例えば、ピアノ演奏家のケースでは、指が速く動かない、力が入らない、関節が勝手に曲がってしまう、などの症状が現れます。

 

ギタリストであっても同じような状況が想像できますね。

 

これまで問題なくできていた運指が思うようにできなくなるわけで、プロのアーティストとしてはこれ以上ない衝撃のはずです。

 

実は、「氣志團」のドラマー白鳥雪之丞さんや、「米米CLUB」のフラッシュ金子さん、そして、「コブクロ」の小渕健太郎さんらも、同じような症状に悩んでいた方々なんですね。

 

 

ではこの病気の原因は何なのか・・・?

 

実は、現在のところ、そのメカニズムや根治させるための治療法もリハビリ方法も確立していないんです。

 

理論としては、遺伝的、心理的、環境的、といった要因が指摘されているようですが、これだ!とする決定打は見つかっていないそうなんですね。

 

ただ、どうやら筋肉や神経といった肉体的な要因ではなく、脳、すなわち精神的な要因が関わっているという説が有力のようです。

 

そう言えば、スポーツ選手に多い症例として「イップス」という病名を聞いたことがあります。

 

やはりこれはメンタル面からくる症状とされていて、野球、ゴルフ、テニスなど、あらゆるジャンルの選手に起こりうるものだと聞きました。

 

スウィングやフォームをとった際に、意識とは無関係に震えちゃったりするそうな・・・。

楽器演奏においても同じような状況があっても不思議はないですよね。

 

実は私、趣味でビリヤードをたしなむんですが、構えた際にプルプルしちゃったりします・・・。

でも酒を飲んでほろ酔い加減になると治ります。

('д')ァン?

 

ま、個人的な所感ですが、真剣に取り組んでいる人ほど陥りやすい症例のような気がして、やはりメンタル面から来るものなのかなって印象です。

 

かつて「プレッシャーを楽しむ」なんて言ったミスタージャイアンツ長嶋茂雄さんのように、本気で楽しめるならイイのかもしれないけど、仕事として無意識のうちに精神的な負担をかけているケースって多いように感じます。

 

本人は楽しんでいるつもりでも、知らないうちにストレスを受けているってこと、あると思うんですよね・・・。

 

とにかく、少しでも早い回復をお祈り申し上げます!